人生で一番高い買い物は『家』と言えなくなってきている
はてなブログの今週のお題が「人生で一番高い買い物」についてですって。
これって一般的に1番高い買い物が家、2番が車、あとは語られないってのが長年の常識だったかと思うんですけど、最近は一概にそうも言えなくなってきていますよね。
生涯賃貸派の人が増えている気がします。
ホリエモンも「マイホーム願望があるやつはバカ。賃貸の方がコスパが良い」とかデカい声で言ってたんじゃないかと思います。
発言の詳細は調べていないですけど、たぶん修繕費やら税金のことを言っているのでしょうか。
言っていることはわからなくもないのですが、少年の頃にみんな持っていたロマンを忘れてしまったのは切ないんじゃないだろうかとも思います。
遊びませんでした?子供の頃、秘密基地で。自分たちだけの空間ってめっちゃワクワクしませんか?
自分の自分による自分だけの空間
まさに今賃貸に住んでいますが、たしかに綺麗だし収納も多いし、なにか壊れたら管理会社に電話一本するだけで修理にやってくると住心地はなかなか良いんです。
ただ、悔しいことに賃貸はどこまでいっても住ませてもらっている状態なんですよね。
以前に賃貸業界の礼金や更新料について嘆いた投稿をしました。
そうなんですよ、基本的には賃貸物件って貸主の方が優位じゃないですか。嫌なら出って行ってねって感じで。
住ませてあげるけど、DIYで改造はしないでね。ガス会社は決まってるよ。ストーブは使用禁止ね、ペットなんて言語道断。
それら破ったら出ていってもらいます。リフォームするから出て行ってもらいます。とかですね。
こんな生活がしたい!って願望はけっこうな割合で契約書によって阻まれちゃうんですよね。あれもこれも叶うなんて条件の良い物件もなかなか見つからないことでしょうし。見つかっても予算が合わないとか。
家って外での仮面をとって、自分が一番自分でいられる場所であるべきだと思うんですが、そんな自分らしい生活が賃貸だから叶わないってこともあると思うんです。
その点で言えば、持ち家は全てが自由でしょう。DIYで間違えて豪快にぶっ壊してしまった!なんてことがあっても誰も怒りません。自分が死ぬほど悲しいだけで。
注文住宅で建てたなら間取りだって建材だって設備だって自由。
家に自分を合わせるのか、自分に家を合わせるのか
賃貸や既に建っている住宅というのは、既にあるものに自分の生活を合わせていくのが基本ですね。
なので、誰にとっても使いやすいような物件が多いし、もちろんそれも全然悪くない。普通が一番って人もいるでしょう。
一方、これから建てるよ!となると自分の生活パターンから逆算して、じゃあどういう家が良いのかと考える必要が出てきます。こちらは自分に家を合わせるわけですね。
今までの生活様式とこれからの環境が変わっても対応できる拡張性と、過去と未来の双方向を見つめ直してプランを考えないといけませんから、けっこう大変な作業でしょう。
結果的に独自のこだわりが暴走しすぎた変な家ってのも今日もどこかで生まれていそうです。
でも、なんというかその作業ってロマンの塊じゃないですか。毎日をどう生きていきたいかの設計でもありますからね。真剣に考えた分だけ家への愛着も湧きそうです。
仕事していたら未来の生活について思いを馳せる機会もなかなかないですよ。
他の誰でもなく俺がまっすぐに帰りたくなるような家に住みたいんだぜ!俺らしく自由に!って思うとなかなか賃貸物件では痒い所に手が届かない。
ということで目下住宅購入を計画中です。
時にはコスパよりロマン
人生においてコスパを求めることって重要だと思うし、僕もかなり好きな作業なんですが、衣・食・住のどこかでコスパよりロマンを追い求める場面は絶対必要だと思うんですよね。趣味というよりも生きることに近い気がしますし。余裕ある範囲でならお金かけていい部分だと思います。
どこにするかってのが完全に人それぞれだと思いますけど。
ホリエモンは食の部分に尋常じゃないロマンを求めていそうですもんね。間違っても「庭で花育てたいなぁー」とか言わないでしょ。和牛育てるでしょ。
そして熱く服のレビューをしている人たちはオシャレにロマンを求めてハイブランド買うんだろうし。
結論としては、ロマンを語る人にコスパを語っても仕方がないってことですね。だからマイホーム願望がある奴はバカって言ってるホリエモンは何もわかっていない。持ち家VS賃貸なんて不毛な議論です。
家持ってるサラリーマンに「和牛食べる奴はバカ。コスパが悪い」って言われても彼は絶対に怒っちゃいけませんよ。
昔と変わらず人生で一番高い買い物が家であってもそれはそれでいい。別に違ったっていい。大事なのは自分はどう生きたいのか。
ロマンを抱いて生きようや。
おじーでした。
今週のお題「人生で一番高い買い物」