おじ語り

思い立ったら色々書く。

MENU

これくっらいの!お弁当箱に!は子どもに何をさせたかったのか

 このページには広告が含まれています

手遊び二大巨頭

幼稚園に手遊びってありましたよね。

歌に合わせて先生と園児たちがみんなでワーワー楽しそうにするあれです。
今の子達がどうなのかはわかりませんが、我々世代だと真っ先に思い浮かぶ曲が2つあります。

まずはグーチョキパーでなんか作るやつ。

そして、お弁当箱におにぎりをちょいと詰めるやつ。

これらが手遊び界における二大巨頭ではないかと思うのですが、いかがでしょうか。

子どもにさせる遊びって割と脳と体の健全な成長のためにやるみたいなところがあるじゃないですか。
積み木やブロックなんかも子どもの頭を良くするとか聞いたことがあります。

幼稚園の先生たちというプロフェッショナルが繰り出す手遊びです。
あの歌たちはきっと子どもの成長にかなり良い影響を与えているに違いありません。

しかしこの2曲、いったい子どものなんの能力を高めるのだろう。そんなことをふと考えてみたんです。

多分、ボケとツッコミの力かなと思いました。

グーチョキパーでどうボケる

グーチョキパーでグーチョキパーで何作ろうかって話です。
こんなの完全に大喜利みたいなもんじゃないですか。

ガキンチョたちの可能性は無限ですからね。
さぞ色んな回答が出てくると思うんです。
おそらく先生はこの時はツッコミ側に回っている。

はい、たかしくん!グーチョキパーで何つくろう〜何つくろう〜♪

右手もチョキで左手もチョキでギャルピース~♪ギャルピース〜♪

わぁたかしくん!幼児なのに平成レトロだねぇ〜!というか発想がおっさんみたいだねぇ!
じゃあ次ははなこちゃん!何つくろう〜何つくろう〜♪

右手はパーで左手もパーで木のポーズ~♪木のポーズ♪

わぁはなこちゃん!幼児なのにヨガにも精通してるんだねぇ!したり顔だねぇ!あぁ、英雄のポーズに移行しないで!

というか君たちさっきからなんにも作らないねぇ!ポーズばっかだねぇ!

的なことが全国の幼稚園で繰り広げられていると思うんです。

園児たちのキラーパスを捌けないと先生は務まらないんだな。

お弁当箱にどうツッコむ

グーチョキパーで自由な発想を育てたあとは、お弁当箱の歌で違った角度の視点を育てます。

つまり今度は先生がボケる番ですね。

そもそもなんて歌詞でしたっけ。
これっくらいの!お弁当箱にっ!が印象強すぎてその後がややぼんやりしています。

おにぎりおにぎりちょっと詰めて、刻みショウガにごま塩かけて、人参さん、さくらんぼさん、れんこんさん、ごぼうさん、スジの通ったフ〜キ!
でしたっけ。
スジの通ったフキに関しては鮮明に覚えています。
子供の頃、こっちはスジの通ったフキの正体がわからないと言うのに、ドヤ顔で歌う先生に憎しみを覚えましたから。
なんやねんスジの通ったフキって。
子供向けなんだからもっとわかりやすいチョイスにしろよ。

おにぎりおにぎりちょっと詰めて!膝の痛みに涙こらえて!ソーセージ!からあげ!玉子焼き!お漬物!窓の外にはユ〜キ!とか美味しくも情感溢れた歌にしろよな。

いや、そんな話じゃなかった。

子供たちがどう遊ぶかですよ。

この歌のポイントは字ではわからないのですが、お弁当箱の大きさをジェスチャーで表す部分にあります。

これっくらいの!お弁当箱にっ!が全てであとはおまけ。

たかしくん!これっくらいの!お弁当箱に!でどデカい四角を空に描けば、たかしくんはすぐさま「あのねー、それだとねー、あのねー、カバのお弁当だよ」とか言ってくれることでしょう。

はなこちゃん!これっくらいの!お弁当箱に!と小さい丸を作れば、はなこちゃんも「先生それじゃあさー、それじゃあさー、うさぎさんでも満腹にならないよ」とか言ってくれることでしょう。

そのお弁当箱ではダメだというツッコミを瞬時に引き出すように幼稚園ではこの歌を日々歌っているんでしょうね。

いやー、幼稚園児も大変だなぁ。

おじーでした。

今週のお題「お弁当」