おじ語り

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意識高いクレープと理想のクレープの大きな乖離

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俺とクレープ

僕クレープ好きなんですよ。
幼児の頃から大好き。

ガキンチョ時代に婆ちゃんに地元のお祭りに連れて行ってもらいました。
そこで出店のクレープを食わせてもらったんです。初めて食うそれはもう美味くて美味くて。

それ以来すっかりクレープに魅入られてしまったのです。
またクレープが食べたい、祭りはまだか祭りはまだかって【祭り=クレープ】というクレイジーボーイが誕生したのですが、突如として親父から物言いが入ります。

「祭りの食い物なんて汚えから食うんじゃあねぇ」と。

なんてこった。俺はアンチ祭りになるぞ。

しかし、人間禁じられると憧れが加速するのも事実。

クレープへの情熱は収まることを知らず、クレープの夢を見てはうなされる日々の始まりです。
その様子を見ていた親父もさすがに不憫に感じたのか、たびたび隣町へクレープを食わせに行ってくれるようになりました。

結果オーライ。
少年よクレープは祭りじゃなくて店で食えよ。清潔だからな。
クレープ〜オトンとボクと時々バァバ〜

そんなクレープ少年も今はクレープ中年。
いまだにクレープを食べるとテンションが上がります。

ただちょっと危機感を覚えている。
最近のクレープ業界に。

なんか間違った方向へ進んでいるんじゃあなかろうか。

なにがパリパリ生地だぁ?

最近新しいクレープ屋がオープンしたって話を聞いて、食べに行ったんですよ。

1つ700円オーバーとなかなかの高級っぷりだったので、ワクワクとかなり期待していました。
でも、僕が求めていたクレープと全然違ってがっかりしました。美味しいは美味しかったんだけど。

思うんですけど、クレープって意識高くしなくていい食べ物ですよね。

最近流行ってません?
パリパリ生地のクレープ。モチモチ生地のクレープの対極ね。

パリパリ生地はうすーく焼くから焼き手に技術が必要なんですよ。クレープの形に仕上げるのもなかなか難しいみたいで。
対して、タピオカ粉入れているからもっちもちです!とかいうクレープは生地も強いからちょっと練習したバイトのJKでも焼けちゃう。

皆さん、熟練のパリパリ生地とバイトのモチモチ生地のどっちが食いたいですか?
そうなんですよ、どう考えてもモチモチ生地ですよね。

別に焼くのが難しいからって美味いわけじゃないからな!
薄いせんべいみたいなクレープ生地より、しっかり生地を感じるクレープの方がずっといいぞ。

ほんでシュガーバターね。

シュガーバターもいいよ。
間違いなく美味しいさ。俺だって5回に1回くらいなら食いたいかもしらん。

でも生チョコバナナが無いクレープ屋とかもはやクレープ屋じゃないだろ。
別のなにかだよ。それはシュガーバター屋さんだ。
某ラスク屋よりよっぽどシュガーバターな気がするってもんよ。

少年の頃の俺がそんな意識高いクレープ屋に連れて行かれたら絶望するぜ。

坊や、なんのクレープが食べたい?って聞かれて無邪気に「生チョコバナナ!」って答える。
すると、いきなり店主が怖い顔で「そんなものウチにはないよ…」って言ってくるんだろ。
少年は泣く。意識高い系ってマジで怖い。

意識が高いクレープと我々一般人が食べたいクレープの差が激しくなっている気がします。

普通に美味しいクレープを食わしてくれ。
生チョコバナナと生チョコイチゴは標準装備じゃないとダメだ。
根っからクレープ党はそんな風に思うのです。

クレープ原理主義のおじーでした