アニメ『不滅のあなたへ』がめっちゃ面白い
ちょっと前にドクターストーンが面白いという投稿をしました。
全部観終わってしまったので、次に何を観ようかとHuluで色んなアニメを観まくっていたのですが、めちゃめちゃ衝撃を受けました。
『不滅のあなたへ』の1話目を観て。
どれくらい凄いかと言うと1話観てNHKの受信料を許してしまうくらい。
制作がNHKということなんですね。
僕はほとんどNHKを観ないので以前、受信料高いぞふざけんなって投稿をしたこともあるぐらいです。
そんな僕がまぁいいか金くらいってなるくらい良いアニメです。
とんでもなく引き込まれました。
不滅のあなたへの1話目
不滅のあなたへの1話目の構成がまず凄かった。
1話目って普通は物語の導入になるので、視聴者に向けて「このアニメ面白いんです!2話目も観てね!」って惹きつけないといけないわけじゃないですか。
そんな大事な1話目の登場人物はなんと名前の出てこない少年と狼の2人だけですよ。
なにこの異常事態。そんなアニメある?
しかも片方は喋れない狼ですから、喋るのは少年ただ一人なんです。
ただそれが逆に少年が置かれている状況の描写にめちゃくちゃ効くわけなんですよ。
ちょっとだけあらすじを書かせてもらうならば、まず狼は本当は狼じゃないんですよ。
最初は地球に投げ込まれたただの球でした。で、たまたま狼が近くで死んで狼になったというのがまず話のスタートです。
ここらへんは僕の説明では意味わからんと思うので観てください。
さて、その死んだ狼はたった一人で暮らしている少年と一緒に生活していた狼だったようです。
少年は寒さが厳しく木も生えていないような厳しい環境の小さな集落で暮らしているのですが、一緒に暮らしていた他の人は何年も前にもっと良い環境を求めて旅に出て、また集落に残った他の人も死んでしまって長いこと一人という状況です。
少年は狼(ジョアン)を連れて世界を知りたい!と楽園目指して旅に出ます。
そんな少年と狼(狼になったもの)の様子を描いたのが1話目。
もうね、TVアニメの1話だから言ってしまえば短いんですけど、極端かもしれませんが1秒たりとも目が離せません。
少年の心の動きがもう凄い振れ幅で描かれていくんですけど、当然1人と1匹だから会話形式で語られないことも多いんですよ。
そんな状況で描かれていくのは、どう生きてどう死ぬのか的なテーマ。
超絶濃い内容を少年の表情や、セリフ、動き、狼との関係性、また狼の成長なんかもあって。
ほんと超引き込まれるんですよ。
これが彼の生き様じゃないか、よそ見できないなってくらい。おい、気が散るからLINE来るなよってスマホの通知切るくらい。
こっちの素直に心がギューッって締め付けられるようになっていると同時に、冷静な頭でこんな丁寧に作り込まれたアニメを最近観ただろうか、予算なんぼほどかかっているんだろうか、さすがNHKとか考えちゃいます。
そして1話目の終わり、最後に流れる宇多田ヒカルの『PINK BLOOD』に圧倒されつつ余韻に浸れるという贅沢。
自分の家なのに映画館でエンドロール観ているような満足感と脱力感。
なにこのアニメ凄いって感じでした。さすがNHK。
今配信されている16話まで観て、ずっと心にクリティカルヒットして面白いので素晴らしいアニメだなと思うのですが、その中でも特に1話目の世界観とクオリティがとにかく衝撃的でした。
NHKが超絶良い仕事をしています。
まだアニメがリアルタイムで放送中なので、不滅のあなたへがやっている間は快く受信料を払いたいと思います。
終わったらまた高いぞ!って主張します。2期の製作頑張ってください。
おじーでした。