おじ語り

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ノンストップバスなんて優しくない

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ノンステップバスとノンストップバス

人気のみんなのお題でも書くぞー!

お題「子どもの頃に勘違いしていた、ちょっと恥ずかしいこと」ですって。

子供の頃って世界を見ても、まだ頭の中で照合するための知識が少ないから、知っている単語で補完して理解するみたいなところあるじゃないですか。

『台風一過』とか誰もが台風一家だと思っていたでしょ。

お父さん!それはいくらなんでも暴れすぎよ!みたいな。
お兄ちゃん!いきなり進路を変えすぎよ!みたいな。

あとは『波浪警報』ね。

これも誰もがハロー警報だと思っていたはず。

街を歩けば君がハロー。右に曲がればあなたがハロー。
ならば僕も心からのハロー。

アイセイハロー、ユーセイグッバイ。

はて、なんで警報が必要なんだろう?と不思議なもんでした。

というか波浪ってなんやねんな。いまだによくわからんわ。

次の勘違いは意外といないかもしれない。

『ノンステップバス』

バスってそもそも割と優しい乗り物じゃないですか。

自分で動かせる車がない人たちの足になるわけだし、時間にもそんなにうるさくないしな。

そんなバスから段差をなくしました!それがノンステップバス。
実に優しい。

でも子ども頃はパッと見でしか見ないから、僕は完全に『ノンストップバス』だと思っていました。
ステップなんて概念がないからね。

するとどうでしょう。優しさからは真逆になりましたよ。

始発から一度出発したら最後、終点までノンストップ。
バス停ガン無視。
信号もガン無視。
だってソイツはノンストップな運転手。

前方にバス停に佇むご老人が見えました。始発から乗っている僕は運転手に聞くわけです。

「運転手さん、大丈夫?」

「任せとけ!この車は四躯だぞ!」ノンストップでスルー。

まったくノンストップバスは乗っていて心が痛くなるぜ。
というか、なんのためにバスを走らせているんだ。
客を乗せろ、客を。

ノンストップバスはそのまま異世界へと迷い込みます。

運転手は置いてあった飯を食って豚になりました。

僕が湯婆婆やカオナシと一悶着やってから、運転手は豚のまま置いて帰ってきます。

大変だった。

おじー?贅沢な名だね。今からお前の名は『お』だ。いいかい!?

「おう!!」

みたいなやり取りしてな。
ここで働かせてください!有給休暇ください!今日は残業させてください!お先に失礼します!みたいなムーブもしてな。

そんな少年おじーの活躍もあって日本からノンストップバスはなくなりました。
なので、今はノンステップバスしかありません。
うん、優しい世界になって良かった良かった。

おじーでした。