おじ語り

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もりもり食いたいなら豚軟骨煮込み

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今週のお題「ごはんのお供」

いやー、食欲の秋ですねぇ。

今週のお題は「おいしくもりもり」ということで、ご飯に合うおかずの話ということになります。

突然ですが、皆さんが料理するときに好きな調理法、得意な調理法ってなんですか?

僕は断然煮込み料理です。(肉限定)

煮込みって長い時間を使ってコトコトと火を入れるじゃないですか。

その間、ちょっとずつ段階を踏んで調味していけるので、最終的に味付けに関する失敗が少ないと思うんですよ。

あとは手間暇かけるだけ、時間が勝手に美味しくしてくれると信じています。

よくある得意料理を教えて!という質問には僕はこう答えます。

1.もつ煮 2.牛スジ煮込み 3.豚角煮
全部煮込みじゃねーか!って突っ込まれちゃいますね。

具材が柔らかくなっていく様子、味がしみこんでいく過程、時間をかけた分だけ完成に対してワクワクしますし、美味しく感じるんですよねー。

ガス代はかかっちゃいますけど、男の料理は基本コスパは無視です。

特に豚角煮なんてご飯にのっけて角煮丼にしたら最高です。

ですが、お題に「もりもり」と入ってしまうと話は変わりますね。

なぜなら、豚バラブロックはお値段がかわいくないから!もりもりなんて食べていたらエンゲル係数高杉晋作になります。

男の料理はコスパ無視じゃないのかって?それはそれ、これはこれです。

代替食材があるからね!

そう、今日僕がおすすめするのは豚軟骨煮込みです!

豚軟骨の魅力

豚軟骨

買ったことありますか?豚軟骨。

部位としてはアバラのあたりになるそうです。バラ肉もアバラのあたりだったはずなので、部位的には角煮に使われるバラ肉と近しい肉です。

なので、脂と肉のバランスも煮込みにピッタリです。

そして骨という字が入っていますが、そこは軟骨なので100%可食部です。

手羽元とか手羽先なんかは安い!と思っても骨があるから、食べ終わった後の満足度が思ったより低かったりしますが、軟骨はその点裏切りません。

肉のうまみと脂の甘味、そして軟骨のコリコリ触感からぷるぷる触感まで味わえる夢の食材と言えます。

そして安い!今回買ってきた豚軟骨は100gあたり、88円です。鶏ももくらいですね。

これが豚バラブロックだったら倍近くしますよね。

これなら「おいしくもりもり」という課題をクリアできるに違いありません。

早速調理にかかりましょう。

焼く

豚軟骨焼き

肉を煮込む前の下準備って色々あるじゃないですか。

メジャーなのは下茹でですよね。

臭みをとる目的とかなんだと思いますけど、最近やめました。

肉好きたるもの少したりとも肉の旨味を逃してはならん。そう思うようになってきたんですね。

なので、最近のマイブームは煮込む前は焼く。

これです。

大学生の頃にバイトしていたラーメン屋の社員さんがチャーシュー作る前に肉に焼き目をつけていたのを思い出したので真似です。

焼き目をつけることで煮崩れ防止と旨味の閉じ込めになると思っています。

煮る(茹でる?)1度目

煮る1度目

まずは豚軟骨とショウガで一度目の圧力です。

後に野菜も入れるのですが、軟骨は集中的に火を入れてぷるぷるにしてやらないといけないので、単独で加熱です。

下茹でしていないため、臭み消しのためにショウガは大量投入します。ネギの青い部分なんかもよく使いますけど今回は買っていないので無しです。

本格的な味付けはまた後でやるんですけど、せっかく煮るんだからちょっと味をいれておかないともったいないかなということで、ただの水ではなく、黒糖、酒、醤油、ダシ粉末を入れています。

料理のセオリー的に合っているのかは不明ですが、僕の経験上美味くなります。

圧力は高圧で、12分かけました。

煮る2度目

煮る2度目
煮る2度目

圧力が抜けたら次は、野菜を投入です。煮込みに大根はマストですが、あとはその日の気分で決めます。

今回は人参と玉ねぎがチョイスされました。

なんとなく野菜だけ入れるのも寂しいので、必要以上にスープの味見をしつつ、追い黒糖と追い醤油をします。うめぇ。

さぁ、また高圧で12分圧力をかけました。

鍋を買った時についてきたレシピ集でこんな野菜に圧力をかけていたものはなかったですが、男の料理なのでその辺は気にしません。

煮込みへの情熱が僕を駆り立てて過剰な加熱へと導くのです。

煮る3度目

煮詰める前
煮詰めた後

2度目の圧力が終わったら、もう肉も野菜も柔らかくなってるんですわ。

しまった、料理の説明を続けていたら、その気になってきて土井先生みたいな口調になってきた。

でも終わりません。ご飯のお供なので味濃いめにしないと。

ここから味噌を投入します。

土井善晴先生はTwitterでよく「味噌が美味ければダシは邪魔になるんですわ」と仰いますが、ウチの味噌は最初からダシ入りなんですわ。

 テキトーに味噌を投入したら、なんと3度めの煮る!

これは最初にひたひたにした水が圧力鍋の時短調理のせいで蒸発しないので、煮汁を煮詰めて飛ばす作業となります。

今回は30分くらい沸騰させました。そうするとだいぶ水分が飛びます。

分かりづらいかもしれませんが、写真のような感じです。

だいぶ水分減っていますが、もう作っていて腹ペコなので、この間もスープの味見をしまくりなせいもあります。うめぇ。

そんなこんなでマグマのように煮詰まったらようやく完成、いただきます。

豚軟骨煮込み完成

豚軟骨煮込み

完成です!

これなんですねー!肉がほろほろで、軟骨はぷるぷるで、大根はしみしみで!

美味いんですわ!

また煮込みはテキトーに作っても美味しくなる説の証明をしてしまいました。

皆さんもぜひテキトーに軟骨を煮込んでみて下さい。

豚の角煮だと豚単体になりがちだけど、野菜も一緒に食べれるのも嬉しいです。

ちなみに今回ご飯に合うおかずをと思って作っていますが、結局飲みたくなって水割りと一緒にいただきました。

お題に対する裏切りとも言える行為ですが、肉はもりもり食べたので許して下さい。

おじーでした。