おじ語り

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土用の丑の日なのでうな次郎を食べてうなぎを救う

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昔から土用の丑の日はウナギが大量に食べられる

今日は土用の丑の日とのことです。

夏バテ防止にウナギを食べるという文化は、めちゃめちゃ古くからあるらしく、783年(奈良時代)の有名な和歌集『万葉集』にも「ウナギは夏痩せに効くぞ。食え」的なことが書いてあります。
今が2020年なので1237年前ですね。古代から脈々と受け継がれてきたと考えると食文化って凄いですね。

 そして時はずっと流れ、江戸時代。
売れない鰻屋さんが先生の教えに従って「土用の丑の日はウナギを食うもんだ」というキャンペーンをしたら、それはそれは繁盛して定着し、今の土用の丑の日はウナギを食べる文化へとなっていったと言われています。すごくザックリですけど。

商売が上手ですよね。バレンタインデーには意中のあの人へチョコを贈ろうというのを定着させたみたいなものでしょうか。
まあうなぎが美味いからこそというところもあるでしょう。恵方巻と違って。

だけどウナギは絶滅危惧種になってしまった!

最近なんか地球環境系の記事ばかり書いている気がしてしまいますが、ウナギは2013年から絶滅危惧種として指定されています。
カテゴリは絶滅危惧IB類とされていて、近い将来における野生での絶滅の危険性が高いと言われるレベルです。

なので世界も国も色々ルールを定めて保全していこうとしていますが、そのルールを破ってウナギを乱獲する輩もいて、そういった違法ウナギが暴力団の資金源にもなっているということもあるみたいです。
ウナギと暴力団が繋がるなんて驚きですよね。

ウナギの生態についてはわかっていないことも多く、ウナギは絶滅する派としない派で今日も活発な議論が行われています。
専門家たちは「絶滅についてはわからんけど、しないかもしれないよりするかもしれない側に立って考えろ」と言っています。
なんせ絶滅したら取り返しがつかないので。

絶滅してしまった動物と言われて僕が真っ先に思い浮かべるのはニホンオオカミのことです。
オオカミがいない時代に生まれたから憧れもあるだけかもしれませんが、山にオオカミが生活していた風景を想像するともののけ姫みたいでロマンに満ち溢れているなとワクワクします。
親オオカミが巣穴で待つ子オオカミに狩ったウサギでも持っていったら、それはもう鼻血ものです。
そんなことを考えた直後ふと、結局それは失われた風景なんだよなと悲しくなってしまうのです。

ウナギをニホンオオカミのような過去形で語られる生き物にしないためにも、ぜひ過剰に量を減らさないようにコントロールしつつ、美味しく頂ける社会になるといいなと思います。

僕たちに出来ることはなんでしょう。
うな次郎を食べましょう!

うな次郎

さて、ようやく本題です。

絶滅危惧種であるはずのウナギを全国で一斉に食べようぜという土用の丑の日キャンペーンへのアンチテーゼとして今日は『うな次郎』を買ってきました。

『うな次郎』を知らない方のために簡単に説明すると、カニカマの『オホーツク』で有名な一正蒲鉾さんが製造している商品で、限界まで味と食感をうなぎに近づけた蒲焼風かまぼこです。

うな次郎を使って、家で食べる分にはこれで良いじゃんというクオリティのひつまぶしを作りたく存じます!


うな次郎で作るひつまぶし

うな次郎 ひつまぶし

料理は素人なので、かっこよくレシピはこちら!みたいには書きません。
用意するものはうな次郎、刻みネギ、刻みノリ、炊きたてご飯にだし汁です。

うな重ではなく、ひつまぶしなのはうな次郎を適度に小さく刻むことで、より本物との違いを曖昧にできるかなという思いからです。

温かいご飯に細かくしてからレンジで温めたうな次郎にタレを絡め、その他をのっけたらもう出来上がりです。

どこぞの3分クッキングもびっくりな時短メニューと言えるでしょう。

うまい!うなぎかと聞かれればうなぎではないが、うなぎっぽいかと聞かれればすごくうなぎっぽい!すり身なので身のホロホロ感は無いんですけど、やはり味はかなりうなぎ。

特に皮の食感の作り込みが凄いです。ぷちって感じ。

そして、半分食べ終わったらダシを入れてどうぞ。

優しいわー、ちょっとうなぎから離れたけど、だしと甘めのタレが合わさってすごく優しいわー。夏バテ対策どこいった。

 

新・土用の丑の日提案!

うな次郎 ひつまぶし

以上、うな次郎でひつまぶし作ってみた!簡単で美味いので是非やってみてください。

うなぎが絶滅危惧種というところから始めましたが、まぁうなぎ食いたい気持ちはすごくよく分かります。
だって美味いもん。すごく。

ただイベントごとにして、さぁみんな食おうぜっていうのは現状にそぐわないのかなーとも思います。

いろんな意見があっていいと思いますが、うなぎ専門店でけっこうな金額出したらようやく本物が食える的なポジションになっていけばいいかなーというのが僕の考えですね。

そうなったら皆さん、家では一正の『うな次郎』を食べましょう。お値段なんと300円ちょいです。