オリーブオイルの高騰に恐れる
今一番嫌なニュースと言えばオリーブオイルの価格高騰ですよね。
66%値上げってなんじゃいって話ですよ。
オリーブを噛み潰した顔になっちゃう。
僕もね、大学生の頃からメイン油はオリーブオイルでした。
中華などの一部料理はごま油、それ以外は全てエキストラヴァージンオイル的なね。
まるで地中海の男よ。
毎年の健康診断で異常に中性脂肪の値が低いのも多分オリーブオイルのおかげだろうと睨んでいます。
だからオリーブオイルが値上げなんてニュースには戦々恐々とするわけですよ。
俺の作る料理が根本から変わってしまうじゃないかって話ですから。
業務スーパーでポマスオイルとやらを発見
オリーブオイルのことをばかりを考える僕はある日、業務スーパーでオリーブポマスオイルという油を発見しました。
隣にあるエキストラヴァージンオイルより若干安かったのです。
よくわからんけど、ちょっとグレードの低いオリーブオイルかな?とりあえずこれ使ってみよか!ということで買って帰りました。
ボトルもおしゃれだしね。
これが調べてみたらちょっとグレードが低いってレベルじゃありませんでした。
最下層のオリーブオイル。
むしろ海外ではオリーブオイルとすら認められていないジャンルだそうで。
ポマスってなんやろ!?と思いながら買ったわけですが、知識がないとこういう時に駄目ですね。
搾り滓という意味だそうです。
普通にオリーブオイルを作った後に残ったカスで作る油ですってよ。
まぁそれはいいでしょう。
SDGsじゃないですか。俺だって肉を食った後に鶏の骨めっちゃ煮込んで食っているからな。
問題は油の抽出方法。
なんか化学的な溶剤を使って油を取り出すんですって。
これを行うと国際オリーブオイル理事会(IOC)とかいう組織的にはもうオリーブオイルを名乗ることすら許さないみたい。
オリーブオイルは絞らないとオリーブオイルじゃないと。
このIOC基準を正式採用している国もけっこうあって、その諸外国ではオリーブオイルとして売ることは禁止。
つまり今回僕が買った油はオリーブオイルじゃないということになるそうです。
なんなら工業用として使われたりもするとか。
まぁここは日本だから関係ないんだけどね。
日本はJAS準拠だからオリーブから出来ているんだからオリーブオイルじゃい!って考えで売れるんだって。
じゃあ、その溶剤で作る油って大丈夫なの?って思うじゃないですか。
これもなんと大丈夫なんですよ。
菜種油とか米油なんかだと当たり前に使われている溶剤らしく、食用油の抽出方法としても別に一般的みたいです。
まぁ簡単に言っちゃうと油を完成させるまでに溶剤は全部取り除かれるから無問題ってことらしいですね。
じゃあ何が悪いんじゃいって話ですが、言うほど安くないという一点につきます。
意外と高かった
搾り滓と溶剤を使ったオイル。
諸外国ではオリーブオイルとして認められず、なんなら工業用に使われることもあるポマスオイルです。
さぞ安いと思うじゃないですか。
皆さんこのオリーブポマスオイルが1Lでいくらだったと思います?
税込948円です。
別に安くないですよね。
おい、業務スーパーなにしてんだやって感じです。
ちなみに油の味自体はなんの面白みもない普通の油。
風味や味がほとんどなく、サラッとした印象。
使いやすいっちゃ使いやすいけど、やはりオリーブオイルとして考えると面白くない。
安かったらこれでいいんですよ。味より安さを取ったのだと納得できるから。
そう思って昨日ベルクの食用油コーナーへ行ったわけ。
高騰しているエキストラヴァージンオイルの価格を見て、溜飲を下げようとね。
浅はかよねー。
膝から崩れ落ちましたよ。
トルコ産エキストラヴァージンオリーブオイル910g。
なんと税込1079円。
最高グレードのオリーブオイルと最低グレードのオリーブオイル。
なんで100円ちょっとしか変わらないんだよ。
業務スーパーでちょっと今回は節約志向のオイル買ってみようかしら!とか言ってウキウキした俺がマジでバカみたいじゃないか。
せめて半額であれ。
プラス100円で豊かな香りと奥行きのある味が得られるならそっちを変えば良かった。泣いた。
もちろん買ったポマスオイルはこのまま1L使いますが、もう二度と買いません。
次からはベルクのトルコ産エキストラヴァージンオイルを買います。
安すぎだろ。
優秀なのは大変けっこうだけど、俺がポマスオイル買ってんだから空気読めよ。
おじーでした。