京都名物の鯖寿司が美味かった
今週のお題「自分にご褒美」ということで、便乗させてもらいます。
今週末は京都にいたのですが、滞在中に食べた鯖寿司がすごく美味しかったんです。
元々行ったら食べてみたいなと思っていた食べ物ではあるのですが、一人前(6貫)が2430円するなかなかの贅沢品なので、後付ですが今年も1年間を無事に生ききった自分への褒美であったということにいたしましよう。
鯖に脂がのる季節
サバは一年中スーパーに並んでいる、安くて美味い大衆魚というイメージですが、サバにも色々と種類があります。
中でもマサバは季節によって脂ののり方が変わってくるそうで、晩秋〜冬(11月〜2月)に一番脂がのるということです。
「秋ナスは嫁に食わすな」という言葉は有名ですが、「秋サバは嫁に食わすな」という言葉もあるそうです。いくらなんでも嫁が可哀想すぎやしないだろうか。
つまり今が一番サバがうまい時期ということで、京都鯖寿司を楽しみにしていたんです。
京都祇園新地 いづう
今回その鯖寿司を購入したのが、『京都祇園新地 いづう』さん。
なんと創業は1781年という超老舗。
元々その頃は塩も鯖も高級品だったということで、鯖寿司は京都では晴れの日や祭りの日に食べる家庭のご馳走だったということです。
その家庭の味をプロの料理人として初めて提供しはじめたのが、いづうさんだそう。
その後、長年花街のお座敷で出されていた料理だった鯖寿司が1970ごろ6代目が一般のお客さんにもということで、今の本店をオープンさせて以来、名物として人気になっているということで、まさに鯖寿司の歴史そのものじゃあないか!って感じのお店です。
お店で食べれるのは勿論なんですが、デパートなんかでも取り扱いがあります。
僕はホテルから近かったので、大丸京都店で購入しました。
よくよく調べると新宿の高島屋や西武池袋でも買えるみたいです。
こりゃあいいや。
いづう 鯖寿司


買ってきたいづうの鯖寿司がこちら。
包み紙は6種類あって、季節によって絵柄が変わるとのこと。今回は冬の雪を描いた掛け紙でした。
包み紙を開けると美味しさを保つための竹の葉で更に包まれれいます。
そして更に、竹の葉の下に昆布、更に北海道産の昆布で包んである。
どんどんめくっていくマトリョーシカスタイル。昆布は取って食べてくださいとのこと。
ちなみにこの昆布からの味が鯖寿司に移るのも鯖寿司の特徴。
買いたての物は柔らかな食感が楽しめ、半日、一日経ったものは段々と昆布の味が移って、より締まった味わいを楽しめるという味わい可変型食品。
奥深い。僕は買ってから5時間くらい経ったところでいただきました。
昆布を取ると実に綺麗な色をした鯖が現れます。
柔らかめのご飯に、厚みがあり、噛めばジューシーに脂がとろける鯖で、めちゃめちゃ美味しいです。
鯖は日本近海でとれたマサバを、米は滋賀県の江州米を使っているとのことで、さすが高級品、材料にも本気を感じます。
しつこいですがこれは美味かった。ちょっと高いけどリピートしたい。
東京で買ってみて同じ感動があるかチェックせんといかんと思いました。
京都、東京の他にも、愛知と大阪でも取り扱いがあるそうですが、なんとオンラインストアもあります。
これには驚きました。
寿司を通販!?という驚きです。
もちろん出来たて〜半日の味わいというのは店舗で買わないと味わえませんが、翌日のものなら本州のほとんどの地域で楽しめるということで、美味いものを作る人たちにもですが、改めて現代の輸送技術の発展に感謝しないとならんなぁと思わせられます。
夜に不在票が入っていたときには目も当てられませんので、受け取りには万全を期さないといけませんね。
おじーでした。