都道府県魅力度ランキングに群馬県知事ブチ切れ
もはや毎年の恒例行事になっていますが、今年も都道府県魅力度ランキングが発表されました。
数ある○○ランキングの中でもけっこう注目度というか、取り上げられることが多いランキングですよね。
でも、今年は発表の直後からそのランキングの内容以上に44位にランク付けされた群馬県知事のブチギレの方が話題になっています。
一言でまとめれば、「なんで去年より順位下がってるんだ。テキトーなこと言いやがって、訴えるぞ」ということのようです。
県知事の怒りもよくわかります。
僕も新潟生まれで今は埼玉住みということで、群馬を挟みながら生きてきたので、だいぶ身近な県です。
そしてやっぱり魅力的だと思いますよ。主に草津温泉。
日本一の薬湯だなんて評されることが多い草津温泉。僕も何回も行ったことがありますが、やはりこの泉質は一味違うなと温泉素人でも明確に感じるくらい特徴的な硫黄泉で楽しいんですよね。
それを有しているってだけでもかなりのアドバンテージがあると思うので、そんな中で下位に位置づけられるんじゃ県知事がふざけるなと言いたいところだと思います。
野菜だって美味しいし。
ただ、いくら納得いかなくとも、怒れば怒るほど埼玉と茨城の格が勝手に上がっていきます。
わかりました。人は明るい自虐ネタが好きなんだ。
我こそが『ださいたま』だと自虐する埼玉の余裕
44位で主張がブチ切れた群馬県の1つ下、45位が僕も暮らしている埼玉でした。
これも僕はアホかと言いたいですよ。そもそも魅力がなけりゃ日本で5番目に人口の多い県になんかなるわけないんですよ。
色々な形の魅力があるでしょうけど、そもそも人が集まるってのは魅力があることの証左だろうが。
新潟から引っ越してきた後天的な埼玉県民の僕でさえ憤りを覚えるのです。根っからの埼玉県民は烈火のごとく怒り狂っているに違いない。
そう思って埼玉の人々に目を向けてみるとなんとこいつら映画『翔んで埼玉』の続編決定を喜んでいるではないですか。またディスられるのに。
そういえば埼玉はなんかおしゃれな梅酒も造っていたな。
〝ださいたま梅酒〟
— お酒ならKURAND (@KURAND_INFO) December 4, 2020
埼玉特産の梅と特産こだわり素材でつくる、謙虚な名前の美味しい梅酒シリーズ。
イチジク、柚子、いちご、狭山茶、狭山紅茶の5種類。翔べる美味しさです。 pic.twitter.com/UgFUDMCdWE
ださいたま!
なんでこんな自虐ばっかりしているんだと思いますが、埼玉県民はネタをネタとして受け止めるだけの精神的な余裕があるのでしょう。
謙虚、謙遜で実に日本らしくていいですよね。愛すべき埼玉県民。
そしてピンチをチャンスにする茨城。
ピンチをチャンスに変える茨城
昨年つい買ってしまったお菓子。鬼まんじゅう。
最下位の常連!茨城県!おいもゴロゴロいがっぺよ!
なんという底抜けの明るさでしょうか。
魅力度ランキングで最下位になることをむしろアピールに使っちゃう!こんな堂々とされると最下位ってむしろ良いことなんじゃないかとさえ思ってしまいます。
実際にこのランキングも真ん中に位置するより、下位に位置する県の方が明らかに目立ちます。
なんなら1位より最下位の方が目立つとまで言えるでしょう。
そこで目立ったことを利用して、むしろ自県を売り込むチャンスと捉えるその姿勢はたくましさすら感じます。
今年のランキングでは最下位に返り咲いた茨城県ですが、きっとこの鬼まんじゅうの製造者はオイシイと喜んでいることでしょう。
余裕としたたかさ
埼玉と茨城からは、自虐ネタをネタとして楽しみ、なんなら自県を宣伝してやろうという余裕としたたかさを感じました。
群馬と比較するととは言いませんが、群馬県知事の発言にはここらへんが感じられなかったのは事実でしょう。
ただ、本当に良いところですからね、群馬。僕がこんなこと言わなくても、そんなことは当の群馬県民が一番よく分かっていることだと思います。
でも知事がキレたことで、44位でも目立ったんですからある意味良い宣伝になったのでしょうか。
県知事は嫌でしょうけど、魅力度ランキング自体の宣伝にもなっちゃった気がしますね。
おじーでした。