おじ語り

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カラオケでAIがパッションまで採点してくれる時代

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カラオケの採点機能について

今年も夏休みだということで帰省したら、家族でカラオケ選手権が企画されていたので参加してきました。

内容としてはいたってシンプル。課題曲を歌い、カラオケの採点機能を使って高得点を出した者が優勝というルールです。

これを聞いた時の僕の心はあまり燃えませんでした。カラオケの採点機能って正直なところカラオケの醍醐味を削る側面があると思っていたんですよね。

明確に正解の音程、正解の音の長さがあってそこを外れると減点になる。その前提で点を取ることを目指すとどうしても単調な歌になっちゃうよなーみたいな考えです。気持ちよく歌うことの方が大事だろ的な。

いやね、久しぶりにカラオケ行ったらビックリしましたよ。

今やカラオケの採点は音程の正誤だけじゃなくて、AIが最終判断までしてくれるんですね。

分析採点AI(JOYSOUND)

今回使ったのがジョイサウンドの『分析採点AI』という採点機能。DAMにも『精密採点Ai』という似たような機能があります。

今までの採点機能と何が変わったかというと、膨大な人の歌のデータを使ってAIに上手い歌ってこんな特徴よってことを学習させたんですって。それで今までの採点項目と合わせて最終的な点数を出すようになっています。

これで何が可能になったかと言うと『人が聴いて上手いと思う歌』に高得点を付けられるようになったということだそうです。

つまり今までは機械的に音程だけを追わないと得点が伸びにくかった採点が、AIの登場によって人間の感覚で採点してくれるようになったという革新的な機能と言えましょう。

凄くないですか。カラオケしながらつんく♂に聴いてもらっているような気持ちで歌わないといけないわけですからね。

これなら採点機能も楽しいかもしれませんね。

俺のパッションがAIに評価された

前置きが長くなりましたが、端的に言えば僕は今まで点数が取れなかったのでつまらんかったのですよ。

歌への感情の込め方が常軌を逸していますからね。

森山直太朗のさくらを歌えば歌い出しは「ぼーくらはー♪」じゃないですよ。「んゔぉうおぉうくんらはぁー!」くらいです。基本その後も子音BがVになっています。

もちろん宇多田ヒカル『First Love』では「誰を思ってるんだはー」を超えて「誰を思ってるんだふぉーう!」までいくかもわかりません。もはや切なさのカケラすら感じさせない情熱の入れっぷりです。

だけどね、AIが言ってくれた。お前はそれでええんやでと。

採点結果

採点ガチ勢から見れば鼻で笑われる数字かもしれませんが、僕からすると90点台はもう上出来も超上出来です。

わかりますか?音程は合っていない、安定感はない、ロングトーンも今一歩。

あぁ今回もダメだったかと思ったところで、最後にAIボーナス約7点加算ですよ。めちゃデカくないですか7点って。

この7点については根拠は一切提示されないけど、AIのお好みに合致したということで良さそうです。ちなみにMAXのボーナスは10点という噂。

面白いですね。今までは音程の時代でしたが、これからの採点はおそらくパッションの時代になってきますよ。

いかにAIの人間らしい部分に訴えかけるか。AIを歌で泣かせよう。

そういった時代に突入したと思います。こりゃAIが完全にロボットと人間の壁を壊してきましたね。

おじーでした。

今週のお題「最近壊した・壊れたもの」