最近クラフトビールが流行っている
最近スーパーに行くとお酒コーナーにいっぱいクラフトビールが売っていますよね。
今はクラフトビールというちょっとかっこいい呼び名で売られていますけど、一昔前は地ビールというカテゴリでした。
大手の作る王道のビールに対して、ちょっと特徴を尖らせたような楽しい味わいが特徴ですね。
安い第3のビールなんかが増えてきているので、ビールもワインみたいに嗜好品として特色を語る時代になってきているのでしょうか。
ワインはソムリエがテイスティングして「気品のある」とか「芳醇でふくよかな」とコメントしますが、ビールものど越しとキレだけの時代は過ぎたんですね。
さて、僕の中でのクラフトビールブームはヤッホーブルーイングさんの『よなよなエール』を飲んだことから始まりました。
ペールエール美味いですよね。その華やかな香りにビールのイメージが一気に変わりました。
その後は色々と新しく出てくるビールや発泡酒を飲んでみたりしていますが、逆にクラフトビールの元祖について気になったことはありませんか。
クラフトビール全国第一号は、実は『エチゴビール』なんです。
エチゴビール 全国第一号地ビール
この間買ってきたのですが、しっかり缶に書いてありました。
元々ビールって酒税法で最低生産量の縛りがきつくて、大量に作れる大手企業しか作れなかったそうなんです。
それが1994年に緩和されて、1番乗りでビールを作ったのがエチゴビールだったんですね。
パブを開いてクラフトビール第一号を販売していたみたいです。
エチゴビールとブルボン
そのころはエチゴビールという会社ではなく、上原酒造という会社が出しているビールだったということです。
2000年にその上原酒造がビール部門だけを分社化してエチゴビール株式会社が誕生しました。
その時には同じ新潟の会社ブルボンから支援を受けたそうです。
それからはブルボンがエチゴビールを通信販売で売ったりと取引が続いてました。
それでもエチゴビールの業績はよろしくなく、経営破綻寸前と言われる状態まで悪化してしまいます。
そして2010年、ブルボンがエチゴビールを上原酒造から買い取って完全子会社化したんですね。
当時のブルボンは「エチゴビールの繊細かつ個性豊かな商品を全国へ紹介し、醸造や醗酵技術を利用した商品開発をする」というような発表をしています。
もちろんビジネスの世界なので勝算があったから買収したんだと思います。
ですが、新潟を代表する企業が新潟のビールを守ったという見方をすると、この出来事はとてもドラマチックに見えます。
結果的にクラフトビール全国1号は守られ、ブルボンの販売力によって今は全国でも有名なビールの1つとして認識されています。
1つの文化が守られたみたいでなんか嬉しいですよね。
まとめ
今日はエチゴビールについて語りました。
エチゴビール自体が有名なので、ブルボンの子会社ということは意外と知られていないですよね。
クラフトビールが流行っている今だからこそ、新しくリリースされるビールを楽しむのもいいですけど、この全国第一号地ビールの表記を見ながら、クラフトビールの歴史に思いを馳せるのもいいかもしれません。
さぁ、僕はおつまみを買ってきます。
おじーでした。