おじ語り

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生という響きに惑わされてはいけない『フジパン 生ろぉる』

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生がつくとなんでも魅力的になる

世の中に『生〇〇』って溢れているじゃないですか。

生ビール。生チョコ。生タピオカ。生しょうゆ。生ハム。生食パン。生プリン。生カステラ。生クッキー。などなど。

ビールのように「加熱処理していません!だから生なんです!」ってものもあれば、冷静になると「お前のどこが生なのか言ってみろや!」ってものまでありますね。

でも共通して言えるのは頭に「生」がついた途端にやたら美味しそうに感じるということです。

なんでもイケるんじゃないですか。生ピッツァ、生パスタ。生ハンバーグ、生オムライス。生おにぎり。生お寿司。

和食はちょっと厳しいか。

しかしやたら購買意欲を刺激してくる「生」という魅惑的な響き。

こないだスーパーに行ったらまさに生を冠した商品が売られていましたよ。

フジパンの生ろぉる。

フジパン 生ろぉる

フジパン 生ろぉる

このパッケージをデザインした人は天才じゃなかろうか。

めっちゃ購買意欲そそられませんか。

「そのままでおいしい生ろぉる」

シンプルかつ上質感を感じるパッケージについ手が伸びました。

ロールじゃないんですよ。「ろぉる」ですからね。

これあれだろ、そのままで美味しいとか書いてあるし、たぶん生食パン的なもったり系だろ。

誰もがそう思うことでしょう。

さぁ食べてみましょう。

生ろぉる1
生ろぉる2

まぁ!美味しそうな見た目。

食べてみれば、何ということでしょう!

まったくもって「生」感を感じません。

そもそも何が生の定義なのかもわかりませんが、イメージとしてはしっとりしてたり、なめらかで口溶けがよかったりすると「おぉ、生やなー」ってなると思うんです。

このパンは普通に内側がパサッとしています。

完全に見た目の良さに騙されました。

別にまずくないんです。ただ生ろぉるですよ。

「はじめまして、自分、生ろぉるです。以後よろしく」みたいな顔されたら誰だって期待しちゃうじゃないですか。

市川海老蔵が新しいブランド米のイメージキャラクターやっているようなものですよ。

なのに、この水分含有量はいかんだろう。

まぁ焼いてバターたっぷり使って食べたら普通に美味かったです。

そもそもフジパンのバターロールといえば「ネオバターロール」。

絶対王者です。

ネオバターロールは、ちょっとレンチンして食べたら基本マーガリンはノーサンキューな僕でも無条件降伏してしまうくらい美味いんです。

生〇〇なんて流行りの言葉で釣らんでもいいじゃないですか。

どんと構えてネオバターロールシリーズを充実させましょうや。

ノーマル、レーズン、黒糖以外にあってもいいと思うぜ。

生ブランドの価値観統一を

生って書いてあると食べたくなるじゃないですか。

でも何でもかんでも生にしたらそれこそ生ブランドの価値が低下すると思うんですよ。

当然ほんとに生のものは生で良いんですが、加熱はしているけど生を名乗っている系。

否定はしませんよ。

多分そのまま食べても美味しいって意味合いで使っていると思うんですが、乱発しないで、一度立ち止まって考えて欲しい。

しっとりしてたり、モチモチしてたり、それ単品で十二分に美味しかったり。

なんなら独立行政法人「生」審議会みたいな組織が厳しくチェックしてくれても良いと思う。

とりあえずワシは生ろぉるは生とは認めんぞ。

是非みなさんも試してみて下さいな。

おじーでした。