おじ語り

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歳とると世界が変わる(ギャルの例)

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歳をとると丸くなるはマジ

なんかさー歳をとると丸くなりますよね。
これはマジよ。
歳をとってもまだまだキレ散らかしている奴らは、若い頃には犯罪ばっかりしていた猛者だと思う。

俺も若い頃は受け入れがたいものがいっぱいあったもんな。
代表的な例を挙げるとしたらギャル文化ですね。

エロかわいいブーム くぅちゃん

倖田來未の『恋のつぼみ』

10代の頃の俺はこの曲にとんでもなく強い拒否感を示していました。

「何がめちゃくちゃ好きやっちゅうねん!」

とキレ散らかしていたのです。

何故かは不明。
堂々と全国に向かって関西弁で歌うからなのか。
エロかわいいというジャンルを自称する人物が青少年的に恥ずかしくてNGだったからなのか。
FF10-2のユウナに関する恨みからなのか。

とにかく「ないわー、めちゃくちゃ好きやっちゅうねんはないわー」というスタンスでした。

でもあれからもうすぐ20年。

今では隙あらば「めちゃくちゃ好きやっちゅうねん」を使いたがっている。

登山って好き?
そう聞かれたらめちゃくちゃ好きやっちゅうねんと答える。
別にそこまで好きでもないのに。

30代に突入してからは、もはや恋のつぼみ男と化してしまいました。
いつか俺もくぅちゃんのようにエロかわいくなれるだろうか。

ギャルVSオタク カリスマ西野カナ

時は経って西野カナね。

『会いたくて会いたくて』

「会いたくて会いたくて震える」で歌い出す最初からクライマックスなこの歌は当時かなりの衝撃を世間に与えました。

ギャルVSシニカルの対立が起こったわけです。

「わかる、マジ震える」と共感するギャルたちと「会いたくても人は震えない」と冷ややかに笑う陰キャどもの全面戦争ですよ。

勿論当時の僕は陰キャ派の末端に属していました。
皮肉屋に憧れる愚かな若者です。

それが10年すこし経った今はどうでしょう。
毎冬寒くなると必ずこの曲を引用していますからね。自然と。

「寒すぎて寒すぎて震える」

西野カナがいなかったらこんな素敵な言い回しを口に出すことは生涯無かった。
ただただ「寒い」と言っていた。
やはりギャルのカリスマは只者ではないのだ。
キャッチーさでは右に出る者がいない。

想像してみよう。
ジョン・レノンを現代に召喚したとて、ギャルの心を掴む力は西野カナの足元にも及ばないはずだ。

いや、西野カナはとんでもない天才だよなー。
この曲でギャルとシニカルを戦わせて列島を盛り上げたと思ったら、その4年後に『トリセツ』というさらなる大傑作を引っさげ、日本中に熱狂の渦を巻き起こしたからな。

そんなアーティスト他にいないだろ。まるで台風の目だ。

みんな違ってみんないい

倖田來未も西野カナもそれを崇拝するギャルたちも。
みんな違ってみんないい。

皮肉屋に憧れる男子もクールを履き違える男子も。
みんな違ってみんないい。

30代の半ばくらいになるとそう思えるようになります。

今同年代の女子が理解できない男子に告ぐ。

みんな違ってみんないいぞ。

全人類に愛を捧ぐおじーでした。