馬鹿とハサミは使いよう
Creepy Nutsの『2way nice guy』ってかっこいいじゃないですか。
めっちゃ耳に残るし、口ずさみたくなるキャッチーさがありますよね。
サビでは「ハサミと俺らみたい」と何度も歌うわけですが、この印象的なフレーズは「馬鹿とハサミは使いよう」ということわざから着想を得ているそうです。
最初はほーんと思って聴いていたわけですが、よくよく考えると「馬鹿とハサミは使いよう」ってすげーおかしくないですか?
馬鹿と並べたらさすがにハサミに失礼だと思うんですよ。
ハサミは一軍文房具だろ
ハサミって文房具としては明らかに一軍メンバーじゃないですか。
エースと4番がボールペンとシャープペンシルだとしたら、次に消しゴム、その次くらいにはハサミが来ません?野球だったらクリーンナップを張れる実力者と言っても言い過ぎではない。
それどころか文房具の枠を超えて、でかい焼肉を切り分けるときにはキッチンバサミ、髪を切るときにだってカットばさみにすきばさみ。柔道技だぞ蟹ばさみ。
こんなにも様々なシチュエーションで活躍している道具が他にあるでしょうか。切ることのプロフェッショナルですよ。ハサミに切れないのは人と人の縁くらいでしょう。
それに対して馬鹿はどうですか。
目の前に大きなカルビがあれば「あぁ!今ここにハサミがあればなぁー!」とみんな思うんです。
でも「あぁ!今ここに馬鹿がいればなぁー!」なんて誰か思ったことあります?絶対にないですよね。
何をするにしても馬鹿より賢い人がいた方が助かります。
仮に「あぁ、コイツが馬鹿で良かったぜ」といった場面があったとしても、それは絶対悪人のセリフですよ。
うーむ、やっぱり馬鹿とハサミじゃ釣り合わない。
蛍光ペン(緑)くらいがちょうどいいんじゃないか?
そうすると、じゃあ馬鹿は何と並べるのが適切なのかって話ですが、結構真面目に考えてみた結果、ちょうどいいのは蛍光ペンの緑くらいじゃないですか。それかオレンジ。
蛍光ペンって赤と青でほとんど事足りるじゃないですか。もう1色足していいよと言われてもおそらく黄色が追加されることでしょう。
その次くらいにようやく緑かオレンジがきますよね。
「ちょっと気分転換に目に優しめな色が欲しい」とか「ちょっと気分転換に元気が出る色が欲しい」という局面でしかお鉢が回ってこない道具です。
そういえば少し昔におバカ回答が正義とされるクイズ番組が流行りましたよね。
普通のクイズ番組は知識量とそれを保管する優秀な脳、更に回答を瞬時に引き出す瞬発力を競うものじゃないですか。
ですが、そればかりで飽きると人々は癒やされるおバカ回答や元気なおバカ成分を求めることがあるんですよね。
まさに馬鹿とは蛍光ペンの緑のようではないですか。どう考えてもハサミではないですよね。
馬鹿と蛍光ペン(緑)は使いよう。うん、しっくりくるわ。
何が言いたいってこんなことを長々と綴っている僕が世界で一番馬鹿ということですよ。
誰かこんな俺を世のために上手いこと活用してはくれんかね。
おじーでした。