ココイチで2辛を頼みたい気持ち、葛藤
先日ココイチを食べてきました。外食でカレーと言えば真っ先に思い浮かぶのがココ壱番屋でしょう。
そしてココイチでの一番の楽しみと言えば、トッピングは何にしようか、辛さをどうしようか、ご飯の量はーといったカスタマイズ性ですよね。
今回はパリパリチキンカレーにガーリックトマトトッピングで1辛にしました。
美味しかった。
今回は1辛をチョイスしましたが、本当は僕は辛いものが好きなので、2辛にしたい気持ちもあるんです。
ただね、パリパリチキンカレー809円、ガーリックトマト157円、1辛22円で合計988円ですよ。これを2辛にしたらどうです?更に22円プラスで1,010円になっちゃうんです。
たかだか22円の差、出費としては誤差と言って間違いない額ですが、カレーで1,000円をオーバーするかしないかの差は精神的には金額以上に大きいものがあります。
そんなセコいことを考えていると、ヤツらが言ってきます。
卓上のとび辛スパイスかければいいじゃん。って。
ココイチの◯辛はとび辛スパイスで作られる
そうなんです。全然違うけどそうなんです。
ココイチの1辛2辛などの辛さアップには、CoCo壱番屋秘伝の『とび辛スパイス』が使われています。
そしてなんとも親切なことに、このとび辛スパイスは卓上調味料として各テーブルにも置かれているのです。
この2つの情報を持っていれば、ごくごく単純に考えれば同じもの使っているなら卓上のとび辛スパイスを使えばよくね?って思う気持ちもわからなくもない。
でも結局それは情報上の話でしかない。事件は皿の上じゃない、調理場で起こってるんです。
なんでココイチさんがカレーを◯辛にするのにわざわざお金をとるのか、お金をとるだけの価値があるからこそメニューに価格を記載し、卓上には無料のスパイスを置いているのではありませんか。
そう、ココイチの◯辛カレーと、後からとび辛スパイスをふりかけたカレーは全くの別物なのです。
豚骨ラーメンに後から豚骨粉末をかけるか?
ココイチのカレーで◯辛という辛さアップをオーダーすると、ココイチのスタッフさんがカレーを作る際にとび辛スパイスを油で溶いて混ぜ、カレーとして仕上げるそうです。つまり調理の段階でとび辛スパイスを使っているのです。対して卓上のとび辛スパイスはふりかけをかけているようなものですよ。
仮に豚骨ラーメンを作って食べたとしましょう。ちょっとダシの効きが甘かったなぁって豚骨の粉末を丼に盛りつけた後にサラサラとふりかけて同じ味になるかって話ですよ。そう、ならんのですよ。
ちょっと味薄いわーって言って最後に塩をかけたからって料理は美味しくならん。
とび辛スパイスだってそう。調理時の適切なタイミングで入れられたものと、完成品にふりかけたものでは味が全く変わってくる。
やはりルーへの味の馴染みや舌触りが全然違うのです。特に辛党がカレーを辛くしたいので卓上のとび辛スパイスはたくさん使うぞって場合にはその違いは顕著に出てしまいます。使えば使うほど本来の◯辛から離れていくのです。
調理がされているか、されていないか。それはスタッフさんの心が入っているか否かとも言えましょう。そんなん無視できるわけないやんけ!
なので、やはり辛く美味しいカレーを食べたければ、お金を払って◯辛を頼むしかないということですね。
いや、じゃあ勝手に2辛にでも3辛にでもしろよと言われたらその通り。こんなことを言っているのであれば、僕はココイチのカレーに1,000円以上をなんの躊躇いもなく払えるような心のゆとりを身につけるべきなんですね。なんという自己完結か。
おじーでした。