おじ語り

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新卒の就職活動変わりすぎだろ

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採用担当が甘っちょろい

学生の採用は長らく売り手市場とか言われていますね。
皆さん就活の思い出ってあります?

僕は学生時代ダラダラしすぎていて、このままだとプー太郎一直線だ!みたいな状態だったんですよね。

そんなタイミングで先輩からのセミナーの紹介をされて、2週間軍隊のようなカリキュラムを受けたんです。
ほんで今の職場に引き合わされたという経緯で無事に今日までご飯が食べれているのですが、そんな僕も今は人事担当として学生とコミュニケーションを取る場面が増えてきたんですよね。

お前みたいなもんが何を偉そうに人事担当者だぁ!?恥ずかしくないのかよ!って思うじゃないですか。僕らの感覚からしたら。

違うんですよ。

今の人事担当者って超甘っちょろいんです。
就活は変わったぜー。

圧迫面接って知っているか?

L知っているか?みたいなテンションで切り出しちゃいましたが、僕らが就活生やっていた頃の企業側のブームってなんだと思います?

圧迫面接ですよ。

わざとイジワルなことを学生に言いまくって「ふん、これにも耐えたか。ストレス耐性はまぁまぁってところだな」とかいう狂気の面接会が日本各地で繰り広げられていたわけです。

頭おかしいよね。

でも買い手市場ですからね。
大災害の直後、求人は少ないし、不安は蔓延しているしという世相。
学生たちも無職になりたくないもんだから泣きながらなんとか食らいついていたわけです。

冗談じゃなく、当時の就活マニュアルには「圧迫面接では面接官があなたのストレス耐性を見ています。なので冷静にこういう対応をしましょう」みたいなことが大真面目に書いてあったんですよ。

もう一度言うけど頭おかしいよね。

それが買い手市場での就活でした。

学生に寄り添え!

対しまして今現在。売り手市場。

最近の採用ではダイレクトリクルーティングなんて手法が流行っています。
学生に対して企業が是非ウチに来てくれませんか!?と接触を図る採用方法ですね。

先日も人事担当として、いかにこの採用を上手く行うかセミナーみたいなのを受けていたんですが、もうね甘っちょろいよ。はちみつより甘い。

学生の自己PR文が例題ですよ。

「はい、この学生のどこを褒めれば刺さると思いますかー?そうですね、ここの努力した過程を褒めてあげましょう。」みたいなことを真面目に教わるわけです。

うん、これはこれで頭がおかしい世の中だな。

とにかく学生をキミは逸材だ!と褒め称えて、好感を持ってもらって採用フローに乗せるという仕事を各社の人事担当がやっているんですよ。

褒めろ!学生をもっと褒めろ!寄り添え!フォローしろ!

いやね、こんなに持ち上げられていざ入社したのに、従来の新入社員たちと同じことさせられたらそりゃすぐ辞めるぜ。

話がちげーじゃん、俺の大活躍の場はどこやねんって絶対なるもん。
圧迫面接を乗り越えたソルジャーとスカウトされたエリートは同じ土じゃ育たんだろ。

ブランド力の時代ですなぁ

もうこれはどうしようもないですね。
社会の流れとして今はそうなっているから、蝶よ花よするしかない。
じゃないと人が集まらんからな。

しなくていい会社はブランド力のある企業だけだな。
任天堂とかだったら黙っていても「ここで働かせて下さい!」って荻野千尋みたいな子たちがワラワラと集まってくるんだろう。
面接官も「おいでな」とか言ってるに違いない。

うーん、企業が最近やたらブランディングとか言っている理由がちょっとわかった気がします。
ブランド力の時代だなぁ。

おじーでした。