THE SECONDを観る
漫才と言えばM-1グランプリみたいなところがありますが、今年から新しい番組が始まったんですね。
『THE SECOND』ですって。M-1は出場資格が結成15年以内ということですが、このTHE SECONDは逆に結成16年以上のベテランじゃないと出れないという完全に棲み分けをしたような形。
昨日はHuluで全放送回を見届けた『キンプる。』の最終回スペシャルだったので、そっちを観ていましたが、今朝遅れてTVerで視聴しました。
いや、安定してみんな面白かったですね。マシンガンズなんて中学生の頃に観ていたエンタの神様ぶりだったかもしれない。あの頃はやたらMAXめんどくせぇ!とか叫んでいたのに、今回は即興で色々言っていてベテランの経験値ってすげぇなって感動すらしました。
まぁ個人的に一番ハマったのは三四郎が「キングオブコメディ」とか言い出したところだったけど。
素人のお笑い評論は寒いので面白かったでいいんですけど、この大会の何が良かったってトーナメント方式と採点方法ですね。
どうしてもまだ漫才の大会って言われるとM-1との比較になるんですが、進行の仕方が全然違うんですね。
トーナメント方式で勝ち上がって3勝したら優勝って形か。得点をつけるのはプロの審査員ではなく観覧に来ているお客さんで、よく見るアンケートみたいな3択。
①おもしろくない
②おもしろい
③とてもおもしろい
×お客さんの人数分(100人)で得点が決定。
相対評価ではなく、あくまでそのネタについてどう思ったか押すだけ。超わかりやすい。
トップバッター不利問題解決
M-1ってトップバッターが不利とか言われているじゃないですか。
まず最初のネタが基準点になって、それより面白いかどうかで得点を決めるみたいなことらしいんですけど。
最初は面白いけど基準点としてぼちぼち、後からどんどん出てくる人たちに軒並み低評価みたいな構成になっちゃうと番組的にも盛り上がらないですもんね。
その点トーナメント方式であれば、2組を観た後に評価。絶対評価でって言われても一緒に評価しているんだから比べたらこっちの方が面白いなってのが反映されるのは当たり前だし。
別の対戦相手とならもっといけたみたいな観点もあるでしょうが、個人的にはわかりやすくて実に良いと思いますね。
プロの評価とのギャップがない
あと審査員が一般人ってのは賛否分かれそうなところですが、視聴者なんてみんな一般人なんだからどっちかというと感じ方と評価の乖離が少ないんじゃなかろうかと思います。
今大会でも人志松本が紙を出したのはちょっとどうかなみたいなプロ目線の見方についてコメントしていましたが、こっちとしては面白ければ紙を出そうが出さなかろうがどっちでもいいですもんね。ルール違反ってことではなさそうだし。
M-1で毎年話題になるあの審査員のあの審査はいかがなものだったかってのも、視聴者と審査員の感じ方にギャップがあるから問題視されるわけですもんね。もちろんそれが良くも悪くもあるんでしょうけど。M-1はブランド力というか権威性を大事にしてる感ありますし、やっぱちょっと偉そうにすることも大事なんでしょう。
その点、100人の一般人たちの意見はそりゃ僕らからしたら強い。なんたって数が強い。全然違う意見の人もいるけど、これが100人の総意じゃい!って言われたらぐうの音もでない。ということで、変な採点だなぁ!ってストレスがないですね。
このTHE SECONDが来年もあるのかどうかはまだ発表されていないと思いますけど、多分あるんでしょう。面白かったし。
また楽しみにしたいところですね。
おじーでした。