蕎麦の度が過ぎるシンプルさ
はてなブログの今週のお題が「苦手だったもの」ですって。今は好きになった!とか克服した!という物やコトについて語ってねということ。
どうだろう、苦手なものと言って真っ先に思い浮かぶは『勉強』ですが、今も昔も苦手のど真ん中なので残念ながら過去形にすることは出来ません。
食べ物もなぁ。好き嫌いが一切無いことのみが俺の誇りであり全てみたいなところあるしなぁ。もし苦手な食べ物が出来た瞬間に、俺は俺でなくなり霧散してしまうぞきっと。
でも子ども頃、飯がこれだと明らかにテンションが3段階くらい落ちるって食べ物はありましたね。比較的苦手だったという表現をしてもいいかもしれません。
それが『蕎麦』ですよ。
子どもの頃って肉がなければ飯にあらずみたいなところありませんでした?僕だけ?
何を食べても肉が入っていないと心が満たされない。野菜コロッケでは足りないのです、ボク牛肉コロッケ大好きみたいな。
きっと育ち盛りの身体が猛烈にタンパク質と脂質を求めていたんだと思うんです。
その考えを突き詰めていくと最悪なのが蕎麦とそうめんなんですよね。
構成としては麺、汁、以上!ですもん。薬味でネギとワサビがあればそれがもう完全体。具じゃないんですよ、MAXが薬味ですからね。
ちょっとシンプルさの度が過ぎていますよね。他の麺類たちはもっと子どもたちもに寄り添ってくれるじゃないですか。
ラーメンには当然チャーシューが付き物。安いうどんにだって油揚げか天かすくらいは入っていて食べごたえの点で配慮がなされています。
無理ですよ、ガキどもに蕎麦の良さがわかるわけがないんです。いくら麺の香りがーとか、ダシの旨味がーとか説明しても、あの頃の僕らには練って美味しいねるねるねーるねの方がよほど大切だった。そう、蕎麦は完全に大人の食べ物なのです。
だから大人になった今は蕎麦大好き。今日も仕事が終わったらくるみ蕎麦を食いに夢庵に行きたい気分ですもの。
大人なんて栄養いらんからな
子どもの頃は肉がなければ飯にあらずだったけど、今は魚でも全然いいし、なんなら卵でもいい、最悪草でもいいかのところまで成長しています。
この流れは加齢とともに今後も進んでいくことでしょう。最終的にきっとシマウマみたいに草ばっかり食うようになっていくんです。
蕎麦だってそうだ。今はくるみ蕎麦愛好家ですが、次はとろろ蕎麦に傾倒するかもしれない。そして最終的には結局ネギとワサビが一番いいねんという境地にきっと辿り着くのでしょう。なんなら麺を味わうにはツユじゃない!清水よ。とかしたり顔で言うウザいオヤジになる可能性だって0とは言い切れない。
これが示すものってなんだろうと考えたんですけどね。大人って多分栄養いらんのじゃなかろうか。
シンプル蕎麦食ってうまい!満足じゃ!って。身体がタンパク質と脂質をもう必要としていない。その日ちょっと動ける分のエネルギーあればええねん。うん、それが蕎麦好きたちの正体だと思います。
省エネで素晴らしいじゃないか。わしゃエコロ爺じゃぞう。
おじーでした。
今週のお題「苦手だったもの」