消したい記憶
今週のはてなブログのお題がなかなかえげつない。「忘れたいこと」について書けですって!
いや忘れたいのよ。書いたらむしろ思い出しちゃうじゃないですか。運営さんひどい。でも書く。
誰もが忘れたくても忘れられないような、むしろふとした瞬間に思い出し、頭を抱えたくなるような記憶ってあると思うんですよね。
いわゆる黒歴史ってやつですよね。忘れさせてくれー。
個性の意味を履き違えた少年時代
若さって恐ろしいですよ。だからこそ大人たちが少年少女に「おい、それは違うぞ」と一言物申せるような社会の方がいいんですよね。
僕はいわゆるゆとり世代のド真ん中、ナンバーワンよりオンリーワン。個性の尊重こそ大事だぜという風潮が強かった時代に少年時代を過ごしてきました。
なので、子供ながらにその社会からの要請をキャッチし、ちょっと個性的に生きようとしていたのでしょうか。時折突拍子もないことをしていましたね。
小学生時代はみんな歩いて登下校するわけです。雨が降ってもそれは同じ。
みんな車から目立つように黄色い傘差したり、動きやすいようにレインコート着たりしているわけですよ。
当時僕はオンリーワンの個性派を目指していたので、和傘を使って登下校していた時期がありました。これは最高にかっこいいぞと思って。
アホすぎません?めっちゃ重いですからね。普通の洋服に和傘ですよ。
よくいじめられなかったなと思います。周りが寛大だったのでしょうね。ちなみに晴れている日はテッペンにソーラーパネルが付いていて扇風機が回る帽子をかぶって登下校もしていました。ゴキゲンすぎるだろ。
そう、完全に個性の意味を履き違えた少年だったのです。
幸いなことに中学校は体育教師が竹刀持って廊下を歩いている軍隊みたいな学校だったので、間違った個性は芽を出して伸びる前に全て摘まれました。色々と問題児ではありましたが、黒歴史という点では割とまともに過ごせたのではないかと思っています。
そして高校生になり再び自由を手にした僕。
「なんかロン毛ってかっこいいよな」という謎の迷走を発揮し始めます。これはけっこう男子諸君には共感してもらえるんじゃないかなと思うんです。
ただ全然ロン毛じゃないんです。実際にロン毛にするほどの胆力もない。
じゃあどうしたかというと、今ある髪を無理くり束ねてロン毛気分を味わうという暴挙に出ました。薄毛力士のちょんまげかよ。
これは革命的だな、意気揚々と通学の電車に乗り込んだら同じ車両のJKたちに「なにあれ、プークスクスww」と笑われていることに早々に気づきました。
まだ若くまん丸くツルツルだった心は深く傷つき、体は冷や汗でびっしょりとなったのですが、今思えば早々に過ちに気づかせてくれたあの子たち、長期的な目線では悪魔というよりは女神だったのかもしれません。キビシめ女神。その節はありがとうございました。
そして大学生にもなると僕ももう成長しています。ここからはかわいいもんですよ。
強いて挙げるのであれば、昔のチャラ男たちが着ているような布がやたら長く余ったチャラチャラした服を一瞬だけ好んだくらいですかね。なんてジャンルなのかよくわからんのですけど、とりあえず僕の骨太筋肉体型にはこれっぽっちもマッチしていないんです。
こう言ってはなんですが、僕は頭がでかく、足が異常に短いものの、顔はそこそこ良いんですよ。
なのに顔は良くないけど、スタイル・髪型・雰囲気で俺めっちゃモテます!みたいな輩が好んで着るような服を選ぶのは完全に違った。凄く違った。明らかに違った。
反動で大学生後期はシャツにベストみたいな老紳士然とした服ばかりを着ていましたがそれはまぁ良いでしょう。
これは誰に指摘されることもなく自ら気づき、問題ないレベルに軌道修正が出来たので、やっぱり歳とともに段々と自分を客観視出来るようになっているのだなと実感します。
黒歴史を乗り越えて
やっぱり思い出すと恥ずかしくなることって多いですね。忘れることが出来るなら完全に忘れたい。特になんちゃってロン毛の件は。
でも今現在、一応見た目の上では真人間っぽくなれたのは、この恥ずかしい失敗をたくさん経てきているからと思えば、無駄なことは無かったんだなとも思うことが出来ます。
今の中高生男子にアドバイスしたい。「たとえ女の子と目が合ったとしても、別にその子はお前のこと好きじゃないからな」
まぁどんな失敗したって良いんですよ。ほんとに。
サラリーマンとして会社に飛び込んでからは僕なんてただの『元気なメガネ』でしかありませんからね。黒歴史はどこぞって感じ。
迷えよ少年!間違えよ少女!大人になるって素晴らしいぜ。
さぁ、はてなブロガーのみなさんも是非このお題に取り組んで一緒に赤面しましょう。
おじーでした。
今週のお題「忘れたいこと」