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稲盛和夫『生き方』の感想文 なれる範囲で善人を目指す

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今週のお題「読書感想文」

明日で今週のお題が切り替わってしまうので、慌てて書きます。

読書感想文って多分夏休みの宿題を意識しているんでしょうね。まさに〆切に間に合わせなきゃならんという気持ちが今の気持ちにフィットします。

小中学生の頃には夏休みの宿題はギリギリでやるどころか、やらないという選択を何年も続けていた僕がこうして読書感想文を書くようになったのだから、幾分か当時よりもマシな性格になれているのでしょうか。

さて、マンガ以外の本はほとんど読まないので手持ちのネタは少ないのですが、好きな本の1つである稲盛和夫の『生き方』の感想を書きます。


生き方

この本はよく新入社員研修に使われるくらい、特に会社員にとってはメジャーな一冊なので読んだことある方も多いのではないでしょうか。

僕も購入したきっかけは「仕事に対してやる気を出したいから」、選んだ理由も「やたら人気らしいから」という至極テキトーなものでしたが、内容的には凄く好みの本でした。

成功した会社経営者の本ということで企業人として、社会人としての大切なことが書かれているのかと思えばそれだけではありません。

タイトルである『生き方』とあるように、もっと大きな枠で、人間としてどうあるべきか、どう生きていくのがいいのかを考えさせられる内容になっています。

シンプルな原理原則「人間として何が正しいのか」

その昔、技術者だった稲盛さんが会社を起こして経営を始めるんですけど、会社経営のノウハウなんてやったことないから全くわかりません。なので、稲森さんはシンプルな「原理原則」に従ったんです。

その原理原則とは「人間として何が正しいのか」という指針。

嘘はつかず、正直にあれ。欲張らない。人に迷惑をかけない等の子供の頃に親から教わったり、道徳の授業で学んだことです。

この誰が考えても良いことというだろう指針をそのまま経営判断とすることで稲森さんは正しい判断が出来るようになったということです。

これって僕は凄くいいなと思ったんです。

今はそこまで言われなくなりましたが、成果主義こそ正義って謳われた時代ってとにかく結果を出すためにずるいことやっていたイメージがありませんか。

例えば見えないところで経費削って耐震性の偽装だとか。

同じ会社なのに成績で競い合うからチームでなく個人で仕事しているだとか。なんなら邪魔するだとか。

でもそういったお客さんを騙して仕事したって、仲間を陥れるようなことしたって結局最後は上手くいかなくなりますよね。

いつか嘘はバレますし、人の恨みを買うようなことをしてたら足元をすくわれます。

誠実に謙虚に素直に生きていれば、長い目で見ると周りの協力も得られるし感謝が絶えない生活へとなっていきそうだ。なるほど、納得しました。

ただ、そんな言うは易しだけどそんな人間になれるのかという話ですよね。

どうすればいいのかも書いてあります。

六つの精進

  1. 誰にも負けない努力をする
  2. 謙虚にして驕らず
  3. 反省のある日々を送る
  4. 生きていることに感謝する
  5. 善行、利他行を積む
  6. 感性的な悩みをしない

これらで人間性を鍛えられるそうです。

本にもっと詳しく書いてありますが、簡単そうでかなり難しいことが挙げられています。

努力が何よりも苦手な僕の場合まず1つ目で脱落です。(笑)

それでも、この6つの中から少しだけでも出来ることからやっていけば、成功者とまではいきませんが、善い人くらいにはなれると思いませんか。

僕が得意なのは4番6番くらいでしょうか。

僕が今笑いながら生活出来ているのは、育ててくれた家族や周囲の人たちのおかげだと思っているし、給料くれる会社にも感謝しているし、美味い飯が出てくれば調理人にも生産者にもありがとうを言いたい。おかげさま精神は同年代に比べるとだいぶ強いと思います。

そして怒りや不安は食べて寝れば消えます。なぜなら地球は回っていて太陽がすぐに東から昇るから。深く考えてもしゃーない。

あとは日々の生活の中で、意識するようにするしかないのではないでしょうか。

例えば利他行をするということで、困っている人がいたら見てみぬフリするのではなくて一言かけてみるとか。

どこかで高い評価を受けても「まだまだっす」と向上心を忘れないでいるとか。

意識しないと出来なくなっちゃうけど、意識すれば出来ることですよね。

なので意識することを頑張ろうと思っています。

 

まとめ

他にもいっぱい共感できる良いことが書いてあるんですけど、1番覚えやすくていいなと思ったのがこの「人間として何が正しいのか」という原理原則の話です。

成功の秘訣が善人であることと言うと、人によってはそれは偽善だと思う方もいるかも知れません。

親に教えられた方も多いのではないでしょうか。「いい子にしていたらサンタさんがプレゼントくれるよ」みたいなね。

それでも子供は駄々をこねますし、大人だっていい人間でいようとしても善人になれるわけではありませんよね。

そこらへんも努力なのでしょうか。

僕が最近良くないなー感じてるのは、ちょっとひねくれたポジションに憧れる人が多くなっているということ。とりあえず否定から入るタイプというか。

僕の好きな著名人に2ちゃんねる創設者であるひろゆきこと西村博之がいますが、彼はあえて大多数とはちょっと違った視点で鋭く物申すことをしてきてポジションをとってきたと言っていました。

でも普通の人たちはひろゆきを目指してはいけないと思うんです。凡人が狙ってあえて違う視点で〜とかやるとただズレちゃうというか。痛くなっちゃうというか。ひろゆきだから出来る芸当なんですよね。

僕らのような普通の人はそれこそ『生き方』に書いてあるような立派な人としての王道の要素から真似できるところだけ真似して、なれる範囲で善人になって周囲といい関係を築けば良いのではないでしょうか。

なので僕は1つ宣言をします。

職場に他人のゴミが落ちていたら必ず拾ってゴミ箱に捨てる。

おじーでした。