嫌われるオヤジギャグ
先日読んでいた記事で部下や年下への話し方みたいなものを読みました
あなたが良かれと出す「話題」に若手は引いている|au Webポータル経済・ITニュース
僕ね、世の中の理で全然納得できない点が1つあるんですよ。
「オヤジギャグは嫌われる」ってやつ。
なんで世の中の人達はオヤジギャグを忌み嫌うのか。これがわからない。
僕は威厳のある重厚型オヤジと、明るいお調子者型オヤジだったらお調子者型オヤジの方が好きなんですよね。いつもニコニコ、思いついたダジャレはすぐに言っちゃうみたいな。
あと、多分僕も定年を迎える頃にはきっと残念ながら前者にはなれずに、後者になっていると思うんです。もう6割なりかけていると言っても過言ではない。むしろ新卒の頃からそうだった。
もちろん突拍子もないダジャレをTPOをわきまえずに連発するようではただの頭のおかしい人だから嫌われても仕方ないですよ。会議とかは真面目にやってもらって。
でも他愛のない会話の中で瞬発的にオヤジギャグを繰り出せるのはむしろその手腕を評価されるべきではないかと思うんです。ほぼ、ねずっちと同じ能力じゃないですか。オヤジギャグが許せない奴は2度とねずっちに感心するんじゃないぞ。しないか。
とにかく、あなたに刺さるか刺さらないかは別として、会話を盛り上げる努力をオヤジはしているじゃないですか。
まったく喋らず飯を喰らい、黙々と酒を呑むオヤジよりかわいいでしょ。どう考えても。
オヤジギャグにも乗ればいい
さっきの記事もね、意地が悪いですよ。
オヤジギャグの例として挙げているのが、
「うちの部にも、大谷翔平を招聘(しょうへい)しようか、なんつってね」
いくらなんでも切れ味が悪すぎるよ。なまくらだ。
せめて「うちにも大谷を招聘しようか。翔平だけにね!」くらいはスッキリさせないと。翔平だけにね!も無い方が更にスマートだけど。なんつってね。
しかし、たとえつまらないとしてもですよ。飲みの席でこれを言われたからって部下が「うわー、こいつマジないわー」って思うくらいなら部下の性格が悪いか、オヤジギャグっていうかただオヤジが嫌われているだけでしょ。
会話ってのはキャッチボールです。上司が寝ずに考えてきたなまくらギャグにも乗ってあげてこそいい部下と言えるでしょう。
僕が若手だったら「部長!大谷は我が社の財政ではとても呼べません!西武の鈴木将平にしましょう!」くらいのボールは投げ返しますよ。そして手元ではカラオケのリモコンを操作。良きタイミングで松崎しげるの地平を駈ける獅子を見たのイントロが聴こえてきます。
上司と肩を組んで「陽は昇り〜!」と熱唱し、ライオンズファンとしての結束を深めますね。
オヤジが嫌いな理由をギャグに負わせるな
というか書いていて思いました。多分オヤジギャグが嫌いなんじゃなくて、そのオヤジが嫌いなんでしょうね、みんな。
本当は特定のオヤジとの関係性が上手くいっていないことが問題なのに、あたかもギャグに原因があるかのように責任を転嫁しているんですよ。ワンクッションおくことで言いやすくなるから。
つまりオヤジギャグってのは略さず言うと、「僕の嫌いなオヤジが放ったギャグ」なんですね。
そんな遠回りなことせずに、ちゃんと「僕はあなたが嫌いだ」と言える勇気を持ちましょう。
じゃないと世の中の笑いが減ってしまいますよ。本来ダジャレなんて人を笑わせるために生まれた遊びでしょ。オヤジは世の声に惑わされず、もっと恐れずにギャグを言っていい。ユーモアがない世の中になる方が問題だ。
オヤジギャグ擁護派。
おじーでした。