おじ語り

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織姫と彦星の話が言いたかったこと。

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織姫と彦星の話

天の川

今日は七夕ということで、織姫と彦星の話あるじゃないですか。

彼女たちはお互い愛し合っているけど、年に1度しか会えないってやつです。

ふと、なんで1度しか会えなくなったんだっけ?という風に思いました。

子供の頃に聞いたような気もしますが、すっかり忘れていたんですね。

このお話のあらすじはわりと単純でした。

まず登場するのは織姫のパパです。

驚くことに織姫のパパはとても偉い神様なんですよ。

そしてその娘が織姫です。

神様の娘だから遊んで暮らしていれば良さそうなものですが、偉いことにちゃんと仕事をしています。

彼女は神様たちの服となる布を織る役割を担っています。だから織姫か。

よく働く子で、質の良い布をひたすら量産する働きマンだったそうです。

さすがにパパも働いてばかりで浮いた話がまったく聞こえてこない娘を心配したのでしょう。

織姫の彼氏探しを始めます。お節介なことこの上ないですけど優しいですね。

そこで選ばれたのが彦星その人です。

職業は牛飼い。

懸命に牛の世話をし働くその姿が、ひたすら機織りする娘にピッタリやん!とパパのお眼鏡にかないました。

睨んだ通り、二人の相性はピッタリ。

出会ってついには結婚します。

しかしそれからの2人の生活と言ったらひどいのなんの、パパの神がかり的な見立てのせいで相性が良すぎました。

朝から晩までイチャコライチャコラ。

布は織らんし、牛は放置。お前のどこが織姫じゃい状態です。

「おい、お前らいちゃついてないで働けよ!」

「ハイハイ、ワロスワロスwww」

あんなに働き者だった二人がすっかりダメ人間になってしまったことに責任を感じたパパはブチ切れます。

「牛が可哀想だろ!」

その通り、牛にはなんの罪も無いのです。

このまま2人が一緒だと駄目になる。そう考えたパパはどうにか2人を別れさせたい。

さすが神様です。牢屋とか無粋なことはしませんよ。

天の川を使って2人を強制的に引き離しました。超ダイナミック。

するとどうでしょう。ダメ人間2人は再び働くようになったのでしょうか。

いいえ、違います。

なんとストライキを起こします。

泣き叫び、おぉ!寂しいよぉ!仕事なんてしていられないおぉおぉ!と。

もう泣きたいのはこっちだよと困り果てたパパ。

自分は裸でもいい、ただこれ以上の負担を牛に強いることはできない。

そうです、牛にはなんの罪もありません。

1年に1度、お前ら2人をきちんと会わせるから、頼む仕事をちゃんとやってくれ。

そうお願いをしました。

会えないよりマシかと渋々条件を飲んだ織姫彦星夫婦。

こんなことなら娘の婚活の手助けなんてするんじゃなかった。

パパはそう後悔することになりましたとさ。

めでたしめでたし。

この話は何が言いたいのか

なんか織姫と彦星ってロマンチックな話扱いされていますが、ふたを開けてみれば、堕落しきったバカップルの話なんですね。

いったいこの話は何を言いたいのでしょうか。

「娘の恋路に父親が介入するとろくなことにならない。」とかでしょうか。

「仕事をおろそかにして異性にうつつを抜かしていてはいけない。」でもいいですね。

ちょっと変化球で「楽しみがあれば嫌な仕事も頑張れる。」も悪くない。

なんか短いながら色んな解釈が出来て、なかなか面白い話に思えてきました。

皆さんはどう思いますか。

ちょっと七夕っぽい話をしてみました。

おじーでした。