おじ語り

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おばちゃんのチャリ助走発進はなぜ生み出されたのか

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おばちゃんの自転車発進は独特だ

誰だって少なくとも一度や二度は自転車に乗る機会が人生においてあったのではないでしょうか。僕も主に小中高生の頃は自転車に乗って通学をしていました。そしてまた30代になって通勤で自転車を使い始めています。

自転車に乗れるようになるには、親から教えてもらってみたいな習得方法がやっぱり多いのかなと思いますが、今日通勤しながらふと思いました。

おばちゃんたちがやっている、キックボード的な助走をつける発進方法はいったいどこで身につけたのだろうかと。

右側に自転車を構え、左足はペダルに、右足で地を蹴り、助走をつけて、その勢いで発進するあの走法ですよ。

あんな自転車の乗り方は誰も、どこでも伝授してくれないじゃないですか。なのに、ある年齢層以上の女の人だけが持つ固有スキル。あれなんなん。

 

 

けんけん乗りというらしい

あの発進方法をなんて呼べばいいのかわからなかったので、調べたところ『けんけん乗り』と一般的には言われているようですね。

あの乗り方の目的は見ればわかります。発進の際の足への負担軽減とふらつき防止ですよね。

たしかにすでに走り出している状態と、止まっているところから動かすのでは、足に感じるペダルの重さは全く違います。何事だってそう、動き出しにはエネルギーがいるんです。

さらにノロノロ走っている自転車ふらつきがち。商店街のおじいちゃんには要注意。ある程度しっかり走っている方が安定感が増すのです。

それらの弱点を解消するためにけんけん乗りは生まれたのだろうか。じゃあ誰が生み出したのだろう。初めの一漕ぎにパワーをこめるのに筋力的に不利だからおばちゃん達にのみ浸透したのだろうか。昔は今よりもっとペダルが重かったのだろうか。

そんなことを考えつつ、一定の納得をして終わりにしようと思ったら面白い説が。

だるま自転車時代の名残

一説によるとこのけんけん乗り。19世紀の自転車の乗り方を踏襲している説があるそうです。

その自転車というのが『だるま自転車』。これ。

だるま自転車

画像引用:ペニー・ファージング - Wikipedia

いやいや、さすがに嘘だろう。乗るのに助走が必要とかそういうレベルじゃないでしょ。

どうしたらこの自転車が日本のおばちゃん達と繋がるのよ。

でも、もしかしたら僕が知らないだけでおばちゃん達は由緒ある伝統を200年以上も親から子へと受け継いできたのかもしれないな。凄いぜけんけん乗り。

もうさすがにけんけん乗りを新たに覚えようという人は現れないでしょうから、このけんけん乗り改め、だるま自転車式走法は無事ロストテクノロジーとなりそうですね。全然寂しくないけど。

もしおばちゃん以外がこのけんけん乗りをしていたら誠に申し訳ありません。

おじーでした。