番茶ってほうじ茶のことじゃないの?
皆さん番茶飲んで育ってきましたか?
子供の頃、ばあちゃんがよくお茶を淹れてくれたんですよ。番茶淹れるよって言って。
物心がついた頃から飲んできたもんだから、僕はばあちゃんが淹れてくれるこの茶色いお茶が番茶だと当然思っていました。
それである程度成長してからは、ほうじ茶という茶色いお茶とも出会います。
これ番茶やん。なるほど、ほうじ茶=番茶なんだなと思って最近まで生きてきました。
さて、時は流れて、大人になった僕がですね、地元狭山茶のお店で売っていた番茶の茶葉で淹れたお茶を飲んだんですよ。
むむむ、なんじゃこりゃ。これ全然番茶じゃないやんけ。何事だと思って調べたんです。
地域差があることが判明
なんと番茶ってほうじ茶のことじゃないんですって。
たしかに北海道、東北、北陸地方ではほうじ茶のことを番茶って呼ぶそうですが、他の地域では緑茶の一種らしい。
なんというカルチャーショック。
しかもこの番茶がすごい厄介。諸説ありすぎ。
一番茶、二番茶の間や、二番茶や三番茶の間に獲れた番外のお茶で番茶という説。
お茶の季節の最後の方に獲れた晩茶から派生して番茶になった説。
番という漢字に『普段の、いつもの』という意味があるそうなので、普段飲むためのお茶で番茶となった説。
もう何を信じたら良いのか、それとも全部信じればいいのか。
少なくとも他県に旅行に出かけて、番茶出しますねーって言われても目の前に出てくるまでは、緑茶なのかほうじ茶なのか油断できないということです。どっちが出てきても美味しくいただきますけれども。
なんでこんなことになってしまったのか。そんな物が他にありますか?ありそうだな。
多分お互いの地域でも番茶の認識の違いについてはずっと知りしながらも、ウチはこうだからと譲らなかったんじゃないですか。
お茶作っている人たちめっちゃ頑固ですからね。
皆さん『茶葉』ってなんて読みます?普通『ちゃば』じゃないですか。
お茶屋さんに『ちゃば』って言うと『ちゃよう』って言えって怒りますからね。なんかちゃばって新しい読み方らしいですよ。
ええやんけ、別に新しく生まれた言葉使ったってって思いつつ、マジからくり卍固めです。
今更番茶の定義を統一しようぜって呼びかけても、「いや、うちではもう300年はこれでやってきてっから」と一蹴されるに違いありません。
なので、僕は後世の子供たちのために、番茶には気をつけろよということを今日ここに書き記し、伝えていこうと思った次第です。
皆さんの思い浮かべる番茶は何色ですか?
おじーでした。