量販店 値引きありきの 表示価格
先日ヤマダ電機でエアコン2台と洗濯機を購入してきました。
一応まとめ買いだってことで、値引き対応してくれということで慣れない値段交渉を行ったんですが、結果的には「値引きしてくれ」で1段階、「念のために他店も見てきます」でもう1段階の値引きが入り、本来の価格よりトータルで8万くらい安くしてもらえました。
いやね、ありがたい話なんですけどね。正直感謝より恐ろしさが勝りましたよ。
最初の価格で購入決断していたら今の世界線より8万円お金がなくなっていたわけですから。差がデカすぎる。
そもそもヤマダ電機に限ったことではないと思いますが、家電量販店の値札を見ると「価格はさらに頑張ります!」とか「価格はご相談ください!」みたいなテンションでコメントが一言加えられているんですよね。
つまり店頭表示価格は値引き幅を残しているということ。ただし当然どのラインが店側が想定している販売価格なのかは客にはわからない。
交渉強者ほどお得に買い物が出来るということじゃないですか。平和な日常生活にそんな市場原理主義を持ち込まないでくれー。不公平じゃないか!
こういった実店舗での買い物はネットショッピングでの販売額に近づければ上出来、それ以下なら出来すぎくらいのイメージを持っていますが、今回はトータルで見たら出来すぎなくらいでした。
ただ労力が凄い。疲れる。
相場観を身につけないといけない
今回は納得の買い物が出来たからいいものの、買い物が終わってからふとネット広告なんかで買った商品がずっと安く買えることを知った日にはどうでしょう。僕は後悔で1週間は寝込みますよ。大事なのは客観的な金銭の損得ではなく、主観的・心理的な納得なのです。
そんな失敗を防ぐためには、店に行く前に目当ての商品の価格データを収集しておかねばなりません。この商品をこれくらいの価格ラインなら買っていいなという基準を頭に入れておかねばならぬのです。
僕は情報収集に失敗しましたよ。エアコンと言えばモロチンでダイキンよ!とダイキンのエアコンばかり調べていたらヤマダ電機ってダイキンの取り扱い無いんですって。あんたたちの間に何があったのよ。
なので、フワッと調べていた第2希望の三菱のエアコンのフワッとしたイメージで商談を進めました。仮に決めていた商品でなく、違った商品に現場で惹かれてしまった場合も立てたプランがグチャグチャになってしまいますね。
そんなカオスの中、ヤマダの値引き攻勢で乗り気になって結局サイン。半分賭けでした。本当はPS5を売ってくれたノジマで買い物する気満々だったのに。
思えば車なんかもそうですよね。値引きありきの見積もり第一弾。
若造の頃、値引き交渉しないで買おうとしたらディーラーの担当が優しくて勝手に「やっぱり僕頑張ります!」とか言って値引きしてくれたのは甘酸っぱい思い出。
実店舗での買い物は相場観命ということですな。
捨てがたい実店舗の安心感
この値引き文化の厄介なところは各企業で値引きのスタンスが違うこと。そして更に言えば同じ企業でも各店舗、各担当者でもまた結果が違ってくるであろうという点ですね。実に不透明です。
果たしてこの買物は正しく行えたのだろうか。80点くらいはクリアできただろうか。という自分に対する疑念がなかなか払拭できない。結局は自らの心との折り合いになっちゃう。
その点ネットショッピングであれば、ちゃちゃっと価格比較して店舗レビュー数件読んで、問題なさそうなら購入!みたいに実にシンプルですから、そっちの方が性に合っているなー。
ただ大物というか高額商品はやっぱり実店舗で買いたくなるんですよね。失敗できないというプレッシャーでしょうか。もう実際にちゃんとしたネットショップと実店舗でサービスの質に差が出るなんてことはないのかもしれないですけどね。
実際に実物を見ながら説明を受けて、今後のスケジュールもそこで立てて、疑問はクリアにして。そんなことが出来るから実店舗での買い物は安心感が得られます。
しかし願わくば、家電量販店たちが値引き幅を最小化して「うちは良心価格!基本的には値引きには応じません!」みたいなスタンスでやってくれた方が買い物しやすいのになぁとか思ったりしました。値引き交渉を楽しめる人が羨ましいです。
おじーでした。