おじ語り

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おうちサイゼは称賛されるようなものではない

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おうちサイゼというなんとなく魅惑的なワード

このご時世です。数々のおうち〇〇が流行っていますね。おうちキャンプとかおうちデートとか。

語感がいいですよね。ひらがなの『おうち』のまるっこい感じから可愛らしい印象を受けます。『宅内野営』とか『自宅逢引』とかだとなんだか仰々しいですから。

そんなおうち○○シリーズの中でもひときわ魅惑的な響きを持つ言葉に『おうちサイゼ』があります。

毎日食べても家計を圧迫しないほど安いのにそこそこ美味しい。みんな大好きサイゼリヤ。

食べる人が食べればわかる、意外と本格派な味らしいぞサイゼリヤ。

また、卓上調味料が織りなす高いカスタマイズ性から熱狂的なファンも多いサイゼリヤ。

僕も時々行きたくなります。

そんなサイゼリヤのテイクアウトが流行っている、いわゆる『おうちサイゼ』という言葉を最近よく聞くようになったので、とても気になっていました。

サイゼの席がそのまま自宅のダイニングテーブルになったならば最高じゃないか。そう思って先日EPARKからネット注文してテイクアウトしてきました。これらを。

おうちサイゼ

ピザ、ハンバーグ、チキン。全部美味しかったですとも。特に辛味チキン。

でも正直なところ、おうちサイゼは正真正銘サイゼには全くもって敵わないなという結論に至りました。

バリエーションの少なさ

まずテイクアウトに対応しているメニューが実に少なかった。

テイクアウトメニュー(日本語)

グランドメニューには6種類あるピザは3種類に、ミラノ風ドリアも店では出来るチーズ増しバージョンは無し。そして11種類あるはずのパスタはなんと1つも無し。

テイクアウトで頼めるメニューはかなり限定されているのです。

俺はイカスミパスタとアラビアータも食べたいんじゃ。どっちかで良いから対応してくれい!

 

カスタマイズへのハードルが高い

サイゼで食事していて楽しい瞬間はいつですか。

僕はピザにオリーブオイルを回しかけたり、パスタに唐辛子フレーク・粉チーズをふんだんに振りかけたりして自分好みのカスタマイズを追求している時だと思うんですよね。

おうちサイゼではそれが好き勝手出来ないじゃないですか。いや、厳密に言えば出来るんですけど。

オリーブオイル850円、唐辛子フレーク500円、ホットソースを500円で料理の他に買わないと同様には楽しめない。

オリーブオイル以外は普段の生活の中では活躍の場が少ない気がします。おうちサイゼのためだけにこれらを買える人はかなりのサイゼフリークと言えるでしょう。

僕ぐらいライトなファンだとおうちではノーマル味をそのまま楽しむということになります。ほとんどの人がそうでしょう。

店舗ではあるはずのエンタメ性がおうちであるがゆえに削られました。

やっぱり店舗で食べたい

おうちサイゼをやってみて、やはりサイゼリヤは店舗で食べるべきだなと強く感じました。

サイゼは低価格とその価格からはびっくりの高品質を第一としている会社です。ちょっと前まで社長インタビューで「キャッシュレス決済に余計な手数料払うくらいならお客さんのために商品価格下げるわい!」みたいなことを豪語していた記憶があります。結局最近になって対応してくれましたけど。

きっとこのテイクアウトの品目を削っているというのも、なんでもかんでも対応すると手間と資材費が上がってしまい、価格と質を維持できなくなるという考えからなのでしょう。

しかし、世のテイクアウト需要は高まり、しゃべれるくんもとうの昔に忘れ去られ、ウチも多少やらんといかんなということで一応始めたのか。

おうちサイゼ。響きはいいけど、特に称賛されるようなものではない。「外食はちょっとなー」って人が消極的支持をするもんだ。

やっぱりサイゼリヤは店舗に行って多彩な卓上調味料で色々と楽しみながら食べるものですね。

おじーでした。