ドンキの人気テレビはテレビが映らない
世に気になる物なんて溢れていますが、最近特に気になっている商品と言えばドン・キホーテの格安テレビですよ。コンセプトが凄く尖っている。
まさかの『チューナーレス』テレビ。今までのテレビでは必須だった機能である地上波の受信を放棄するというまさかの暴挙。そんなのテレビじゃなくてモニターやんけ!と言いたくなりますが、Androidを搭載しているもんだから、各種動画配信サービスは利用できるということです。
尖ってるなー。しかもかなり人気で売れているらしいです。
今や家電量販店のテレビコーナーに行けば、メインは4K対応、進んでいる商品は8K対応という時代で堂々とフルHDという解像度。
色々と機能が足りない代わりに、価格は42V型で32,780円という超低価格なのが人気の理由でしょう。
僕は今使っているテレビを買った時は4K対応で、4Kのチューナーも内蔵しているというのが必須条件だったので、ドンキのテレビは真逆を行っている商品と言ってもいい。
なんでテレビの映らないテレビなんか売れているんだ。
欲しい機能だけでいい
日本の家電の悪いところって色々と余計な機能を付けて高価格ってところじゃないですか。
オーブンレンジとかは、天ぷら温めモード・牛乳温めモード・餅温めモードとかやたら色んなモードが付いていますが、結局自分で秒数を決めて温める俺の温めモードしか使わなくなります。
呆れたのは洗濯機のスタートをスマホ操作でできるとかいう商品ですよ。なんで洗濯物は手動で入れるのに、スタートだけ離れたところから操作するんですか。一連の流れでやりますよ。いつもその機能使ってるよーって人は多分日本で100人いないでしょ。
そんな無駄機能高価格の家電に嫌になった人たちが、今アイリスオーヤマやツインバードのシンプルな商品を選ぶようになって彼らが伸びているわけですね。そりゃそうだ、使わない機能にまでお金を払いたくないですよ。
「高いものは良いものだ」って価値観の時代がもう終わってるんですよね。消費者は価格じゃなくて、自分に必要な機能ってなんだろうってことをちゃんと考えるようになりました。
その結果、「地上波は別にいらんな」って究極まで行った人がこのドンキのテレビを買っているんでしょう。いや、究極は「テレビなんていらんな」か。
リアルタイムでテレビを観なくていい時代
テレビ観ない人ってめちゃめちゃ増えていますけど、全くテレビ番組観ない人ってごく一部で、実はテレビで放送された番組を遅れてネットを使って観ている人の方が多いんじゃないかと思います。
ドラマ、アニメ、バラエティ。なんでもいいですけど。
ドンキのテレビがAndroid搭載しているように、今って各TV局も見逃し配信みたいな感じでネットで観せてくれますもんね。TVerとかで。
かつては番組の放送時間をチェックして、観たい番組に自分の生活を合わせていかないといけなかったわけですが、ネットを活用すれば自分の好きな時間に観られるようになった。それに慣れちゃったらもう番組表に縛られるような生活は送れませんよ。
ネットで観れないようなら最初から諦めます。昔は毎週楽しみにしていたドラマを1話見逃した時の絶望感って凄かったですよね。視聴をやめるレベル。
反NHKの人たちから人気
そしてやっぱり、これが一番おもしろいんですよね。ネットでの盛り上がり方。
「おい、みんな!ドンキからNHKの受信料払わなくていいテレビが出たぞ!」ってこの商品を褒めてるんですよ。
価値基準よ!
このテレビ、なんと地上波映りません!って言われて一言目に受信料が普通出てきます?
それだけNHKは嫌われているんですよね。僕もかなり嫌いでしたが、アニメ『不滅のあなたへ』の出来が良すぎて今は許している最中です。秋に2期があるので今年も甘んじて受信料を払っています。楽しみ。
でも「テレビが映らないテレビ」より「NHK受信料が不要のテレビ」の方がやっぱりキャッチーですね。盛り上がる理由もわかる気がします。
ただNHKはPC、スマホ、カーナビとありとあらゆる通信機器を対象に受信できるよね!?ってお金を徴収してきますからいっそ諦めて払ったほうが楽になれますよ。
もうあーだこーだうるさいから早く税金で公平に運営してくれんかなって思います。
時代を感じる商品で面白いなと思う
僕はテレビに求めるものは大きさと画質なので、このドンキのチューナーレステレビは全然欲しくないですけど、試みとしては面白いなーと思う商品です。なんか時代が変わったんだなーって感じませんか?
第2、第3のこういった商品が増えて人気を拡大していったらもっとテレビ業界もネット配信に力を入れないといけないでしょうし、遅かれ早かれそうなっていくんだろうなとも思います。
まぁ、でもとりあえずREGZA買おうぜ。なんの不満もない。
おじーでした。