スイートピーって言われてどんな花かイメージできますか?
どうでしょう、皆さん。
「スイートピーを思い浮かべて下さい。」と言われて、OK!これよ!とイメージが出来る人って意外と少ないんじゃないでしょうか。
でもその花の名前自体はめちゃめちゃ有名ですよね。
松田聖子の『赤いスイートピー』のおかげだと思います。
僕も全然世代ではありませんが、もちろん聴いたことはありますし、名曲だなぁと思います。
作曲はあのユーミン。
この曲のリリース時は名前ではなく、曲だけで聴いている人に評価されたいと別名を使ったそうです。かっこいい。
作詞は松本隆。
まさに今年が作詞活動50周年ということで、YOASOBIのボーカル幾田りらを始めとした今をときめくアーティストたちが参加するトリビュートアルバムを制作中らしいです。
そんな不朽の名作『赤いスイートピー』ですが、曲のイメージばかりが先行して、知った気になっているけど、スイートピーという花そのものについては全然知らない。
僕はそんな感じでした。
しかしこの度スイートピーを育てて、僕の持つイメージと本物のスイートピーのイメージが全然違ったので、驚いた次第です。
スイートピー
赤いスイートピーの話をしておきながら、青いスイートピーで申し訳ありません。
花はもうちょっとボリュームが欲しいところですが、フリフリしていて可愛らしいといえば可愛らしい。
鼻を近づければ、ちょっといい匂いもします。
ですが、ですが茎がごん太すぎる!
山梨のほうとうくらい太い。
ツル性なので、自重に耐えられずだらんとしています。
本来は巻きつける網的なものが必要なのでしょう。
その主張の強い強靭そうな茎を見て、花が咲くまでは絶対雑草だろこいつと思っていました。
実際数本抜いていました、ごめんなさいスイートピー。
しかも!しかもですよ!
豆がつく
なんと立派な豆が成りました。
枝豆のような見た目の。
ご丁寧にファサっと毛も生えています。
それもそのはず、スイートピーはマメ科。エンドウ豆とかの仲間らしい。
どんな可愛い花をつけてもこんな枝豆ぶら下げてたらそりゃあなた台無しよ。
春色の汽車も乗車拒否ですわ。
僕は松田聖子の熱唱を聞く度にこの豆を思い浮かべるのです。なんて不幸な人生だ。
松本隆氏はちゃんと赤いスイートピーの作詞にあたってこの花の下に成る豆についても頭の中にあったのだろうか。
スイート感ゼロじゃないですか。
どっちかって言うとビールの苦味やキレがお似合いですよ。
心に春が来た日はスイートピーって言われても正直困ります。
もっと言えばね、豆がついたら食いしん坊は食べれるかなって思うじゃないですか。
当然僕も思いました、スイートピーの豆は食べれるのか調べましたよ。
有毒!
結果は有毒でした。
神経組織や血管の不調を引き起こすとのこと。おっかない。
スイートどころかポイズンでした。
松本隆氏の頭の中に、豆のことがあったとして、その豆は毒物だったということは考えていたのでしょうか。
これから松田聖子の熱唱を聞く度、僕は毒豆のことを思い出すのです。
えぇ、もちろんこれを読んだあなたも道連れですよ。
スイートピーに罪はなし
長々とスイートピーに文句いってますけどね。
悪いのはスイートピーじゃないんですよ、スイートピーは生まれつきほうとうのような茎に、有毒の枝豆を持っているんだから。
歌のイメージに引っ張られてネモフィラみたいな可憐な花なんだろうなと想像していた僕が悪いのです。
マスク美人を見て、勝手にマスクの向こう側に思いを馳せるのと一緒です。
マスク美人はただマスクをしているだけ。
悪いのはいつも勝手に自分好みにイメージをふくらませる男たちなのです。
勝手なイメージを持ってごめんなさいスイートピー。
これからも元気に毒豆をつけてください。
そして雑草だと思って抜いたスイートピーもごめんなさい。
もっと見る目を養います。
おじーでした。