おじ語り

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iZooの白輪園長には僕らも守られた(アミメニシキヘビ騒動)

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行方不明だったアミメニシキヘビが捕獲される

最近ワイドショーを騒がせていた、神奈川でアミメニシキヘビの行方が分からなくなっていた騒動について。

飼育を始めた当初は40センチほどだったニシキヘビ。

体長は3.5m、体重も10kgほどまで成長し、その重量でケージの鍵を壊し、いなくなってしまったとのこと。

動物園だって鍵の閉め忘れなんかで脱走事件を起こすことがあるんだからヘビが脱走することもだってあるでしょう。

犬や猫を飼っている人は、気付かないうちに外に出てしまっていたなんて経験がある人もいるかもしれません。

ただ今回はアミメニシキヘビが特定動物、他にもクマとかヒクイドリとか色々対象になっていますが、つまり人に危害を加えるかもしれない動物だったということで、大きな問題になりました。

特定動物は昨年(2020)から愛玩目的の飼育が一切禁止されています。当然理由は危ないから。

「こんな危険な動物が簡単に手に入る、日本の法律はおかしい!」なんてすぐに怒る人もいますが、一応法改正は進められているようですね。

では、それ以前はどうだったのかというと、飼育許可をとれば飼うことが出来ました。

今回逃げたアミメニシキヘビは2017年に出された国の許可の下で飼育されていた個体ということになるようです。

なんにせよ特定動物ということで、危ないということは事実。

捜索は難航を極め、捜索打ち切りの報道もありました。

近隣住民、特に小さな子どもがいる家庭なんかは不安な日々を過ごしたのかもしれません。

そんな騒動にピリオドを打ったのが白輪剛史その人。

爬虫類・両生類の動物園という尖ったコンセプトで有名な伊豆の動物園『iZoo』の園長です。

今回、アミメニシキヘビの飼い主から捜索への協力要請を受け、完全ボランティアで専門家として捜索に加わっていました。

その間、こんな風にTwitterで情報を共有しています。

今回アミメニシキヘビは、結局アパートの屋根裏部屋に潜んでいたということでした。

結局白輪園長の睨み通りだったのです。

ヘビの生体を熟知しているからこその気温等を絡めた推理が見事的中。

しかも調査までの動きも凄い。

発見前も「屋根裏を最後に、私も捜索を打ち切ります。外はこれほどまでに人海戦術で捜したのだから、天井の上、もしくは横の壁、どちらかにいると確信している」と言い切っていた。

みずから管理会社と協議し、隣人への捜索協力も直接交渉。

外部から侵入出来る経路を探ることが可能な塗装業に従事する知人も呼んだ。

段取りも完璧だった。

アミメニシキヘビ優しく抱いた白輪園長、爬虫類への理解と愛でヒーローに - 社会 : 日刊スポーツ

警察が諦めた後です。捜索はしづらくなるのが普通。

ですが、白輪園長は確信から、アパートの管理会社や隣人の協力を交渉して、見事ニシキヘビを見つけ出し捕獲。素手で(笑)

かっこよすぎる。

この救出劇で救われたのは、飼い主や迷子のアミメニシキヘビ、近隣住民だけではありません。

僕らのような爬虫類をペットとして飼っている者も園長に守られたのではないでしょうか。

爬虫類愛好家のために

先程引用した記事の中に「爬虫類愛好家のために」という表現がありました。

今回の騒動はかなりの騒ぎになりましたが、結果的には誰かが迷子のヘビによって被害を受けたということはありませんでした。

そして無事にヘビが見つかったことで、世論も「ヘビも無事で良かった」「飼い主も失態だったが、真摯に対応した」と優しい論調になっています。

でもどうでしょう。

これが「最後まで見つからなかったので、諦めました」という結末であったのなら。

不安からヘビを逃してしまった飼い主への追求は激しさを増していたでしょうし、見つからなかったヘビもやがてくる冬の寒さに殺されてしまったでしょう。

そして、怒りの矛先は他のヘビやトカゲを飼っている他の人へも飛び火するかもしれません。

きっとするでしょう。

犬や猫と比較すると爬虫類を飼うということは理解されません。

僕もレオパを飼っていると言えば、気持ち悪いとかドン引きされることもあります。

かわいいレオパ

こんなにかわいいのに。

僕は犬や猫も好きですし、キツネもタヌキもカラスもゴリラも爬虫類も好きですけど、誰が何を好きかなんて法を侵さない限りはとやかく言うべきではないと思います。

恋をしている友人に対して「いや、あいつは無いわー」なんて言うでしょうか。普通言わないでしょう。

それでも友人は好きになってしまったわけなんだから、応援してあげるのがデキる奴です。

でも自分の理解の範疇に無いものは、気味悪がって排除したがる人も多い。

皆がNo!と言えば、もしかしたらその法律すら変わってしまうかもしれない。

ただでさえ嫌われている爬虫類飼育がもっと嫌われてしまったら、なんとも生きづらく悲しいことです。

今回無事にヘビが見つかって、被害者が出ず、園長がヒーローになって。

ハッピーエンドと言ってもいい結末になったことで、爬虫類飼育者への偏見や嫌悪感が増幅されるということは防げたのではないでしょうか。

白輪園長はそういったことも見越して「爬虫類愛好家のために」と無償ボランティアで捜索に尽力されたのだろうか。

そう思うと爬虫類飼育者の端くれとしても感謝の念を抱かずにはいられません。

iZooの白輪園長には僕らも守られたのです。

旅行に行けるようになったら、とりあえずiZooに行くしかないな。

おじーでした。