リニューアルして昭和になった西武園ゆうえんち
今年5月に西武園ゆうえんちがリニューアルオープンしたということで、ようやく行ってきました。
リニューアルで出来た目玉は園内の商店街『夕日の丘商店街』。リニューアル前は昔ながらの遊園地って感じでしたが、まさかもっと時代を巻き戻すとは思いませんでした。逆転の発想ってやつですね。
入園してびっくり。まさに昭和の街のセットみたいな感じです。
![金物屋](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/oji-west/20211205/20211205204418.jpg)
![お菓子屋](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/oji-west/20211205/20211205204429.jpg)
![薬屋](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/oji-west/20211205/20211205204438.jpg)
![八百屋](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/oji-west/20211205/20211205204448.jpg)
商店街らしくいろんなお店があります。まるで本物の商店街に来たようなすごい作り込みでした。金かかっているなと。
12時ちょい過ぎに着いたのですが、ちょうどイベントの時間だったようでこの商店街全てをステージにしたようなショーが始まって、ビビりました。
新しい。この12:30から始まったショーは大きなイベントっぽかったのですが、終わっても街のそこかしこでキャストがちょっとしたショーを随時やっているという状況が西武園ゆうえんちでは常に続いています。なぜならここは夕日の丘商店街だから。それが普通。
でもあまりにショーをするキャスト達の距離が近すぎて、物凄い緊張します。俺も絡まれたらどうしよう的な。ショーは遠くから見る分には良いんです。誰か協力してくれませんかってなったら全力で目を逸らすどころかその場を離れたくなる。
そんな陰キャには少し過酷な商店街となっていますので、行く前は心の準備が必要です。開き直って楽しめる方には良いと思います。
そんな商店街の楽しみ方の1番の特徴は、現金やキャッシュレス決済が基本使えないということ。
西武園通貨
![100園](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/oji-west/20211205/20211205210232.jpg)
![10園](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/oji-west/20211205/20211205210308.jpg)
現金やキャッシュレス決済が使えないということで、じゃあ何で買い物するのかという話ですが、西武園ゆうえんち内だけで使える通貨を使うんですよ。
食事や買い食いだけでなく、お土産までがこの通貨で売られています。
大人レオが100園、子供レオが10園。買い方はいくつかありますが、今回は200園を2400円で購入しました。
なのでレートとしては、『1園=12日本円』となります。チケット一緒にたくさん園を買うとちょっと割引が効くのでお得なのですが、これがなかなか難しい。
園から円に戻すことは出来ないのです。
なので一度園内通貨を購入したら、余すことなく使い切るしかありません。しかも当日のみ有効。
最後の園の使い切りについては、なかなかパズルゲームのような感覚になります。
どうなんでしょうね、決済自体が昭和感を感じさせる一つのアトラクションになるというのは理解できますが、キャッシュレス決済で好きなものをじゃんじゃん買った方が消費が促せるような気がします。
昭和の不便を楽しめということなのでしょうか。
食堂 助六屋
![助六 外観](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/oji-west/20211205/20211205211627.jpg)
![助六 メニュー](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/oji-west/20211205/20211205211636.jpg)
食堂助六屋。
まるで「オカン」な手厚い接客と、懐かしいおいしさが心に沁みる。地元民から愛される身も心も満たされる大衆食堂とのことです。
やっぱりメニューも懐かしいラインナップ。カレー、オムライス、ラーメン等が楽しめます。
その中から今回はオムライスをチョイス。90園(1,080円)です。正式には『ライスオムレツ』
レトロなオムライスの見た目。薄焼きの卵にケチャップというシンプル構成。
味はまったくもって想像通り。あぁ、昔のオムライスってこんな感じだったんだろうなという感じ。
肉がハムだったのは面白かったけど、令和のオムライスが無性に恋しくなった。1人前に卵を3個とか5個使うようなオムライスの方が美味しいのは間違いない。
でもいいのです。ここは昭和を楽しむ夕日の丘商店街なのですから。
ゴジラ・ザ・ライドのハイテクがやばい
新西武園ゆうえんちって昭和感を楽しむ遊園地なので、これといってこのアトラクションが凄い!っていうものはあまりないのですが、夕陽館という映画館っぽいところで楽しめる『ゴジラ・ザ・ライド』だけは物凄かったです。
昭和どこいったっていうハイテクの塊。
4DXの映画って僕は見たことないんですけど、多分それの超進化番って感じなんでしょう。
VRみたいな立体的なリアル感のある視界いっぱいの超大型スクリーンにゴジラVSキングギドラが映し出されるんですけど、その中に自分も紛れ込んじゃったよって感じ。
椅子がガンガン揺れたり傾いたりします。
超ド迫力でした。手に汗握りました。
そしてゴジラの例の必殺技が鳥肌立つくらいカッコよかった。久しぶりに少年の心を取り戻したような気がする。
めっちゃハイテクですけど、今後のジェットコースターとかもはや全てこのシステムで良いかと思うくらい。安全だし。むち打ちにもならんだろう。
西武園ゆうえんちに行ったらゴジラに興味なくても絶対に夕陽館は行ったほうが良いと思います。面白かった。
買い食いが楽しい
さて、ゴジラに満足したところで、園を使い切るために買い食いをします。
![コロッケ](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/oji-west/20211205/20211205214343.jpg)
![焼団子](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/oji-west/20211205/20211205214323.jpg)
![どんどん揚げ](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/oji-west/20211205/20211205214334.jpg)
商店街の肉屋でコロッケを買ったり、所沢の醤油が塗られている団子、あと初めて聞いたどんどん揚げとやら。
食堂のオムライスは美味しくなかったけど、買い食いは楽しい。
西武園ゆうえんちに来たら並んで長い時間並んでレストランに行くよりも、その分たくさん買い食いした方が良いと思います。
この他にも肉まんとか、焼き芋とか、チョコバナナとか色々売っていますので、園内は物を食べている人で溢れています。
園内には屋外に椅子やテーブルが沢山設置されているので、晴れていれば外でも食事を楽しめる。
シベリアは売り切れていました。風立ちぬ効果?あとポン菓子とやらを作るのには爆発が必要らしいので、45分に一度爆発音が付近に鳴り響いていました。
けっこう色々と食べ物があるのです。
令和が好きです
リニューアルした西武園ゆうえんちに初めて行って満喫してきました。
一番良かったのが超ハイテクゴジラのド迫力映画ですね。
昭和を楽しむ場で、一番面白いのが最新テクノロジーの結集みたいなアトラクションだったという皮肉な結果。
やっぱり昔懐かしいオムライスより半熟とろとろチーズinオムライスが食べたい。楽天ペイ使いたい。知らない街の住人には気軽に話しかけられたくない。コミュ障だから。
自分はなんという現代に染まりきった人間なのかと思いますね。
そもそも僕『ALWAYS 三丁目の夕日』とかが流行った時にわりと冷ややかな目で騒いでいる人達を見ていましたからね。そんなに昔が良けりゃ勝手に昔に帰れよと。
人間は成長したり反省もできるんだから未来のほうがもっと絶対にいい時代になると基本的に思っています。なので昔より今を楽しむのが一番正しいと思う。
コンセプト的にリニューアルした西武園ゆうえんちは合うわけがなかったのかもしれません。
令和でも生き残っている昭和感は力強さを感じるから良いけど、令和にあえて昭和感を作り出すってのは若干の違和感を感じるのでした。
おじーでした。