出来上がった料理に調味料をかけるという行為
一言で料理って言っても色んな立場がありますよね。
自分で食べるために作った料理、誰かに振る舞うための料理。
プロの場合はお客さんに提供するための料理ですね。
どの場合でも料理人は自分が作り上げたその一皿に少なからず愛着を持っているはず。
僕も自分で作った料理は、美味しい、この味付けは天才的だなんて自画自賛しながら食べるものです。
だからこそ食べる側に回った時にしてはいけないと知っていることがあります。
味変(あじへん)。
自分で作る場合は味変だなんだのいって調味料を後からドバドバ足すんですけどね。
誰かが作った料理に関して後から調味料を足すという、いともたやすく行われるえげつない行為は基本的にはしない方が世界平和につながると思うんです。
昔マヨラーって流行ってたじゃないですか。あんなのテロ行為ですよ。国ぐるみで逮捕していい。
では、卓上に調味料がある場合はどうだろう。
ラーメン屋でニンニクや高菜や辛味噌なんかのトッピングがあることもけっこうあります。
この場合はとりあえず半分は提供された状態で食べて、残り半分からは変化を楽しむということで入れることもあります。
それでも、やっぱりコックさんは自分が一番美味いと思った状態でその一皿というか一杯を出しているとは思うんですけどね。
逆に、後から調味料を投入することが世間一般的に許されている料理が1つあると思うんです。
それは冷麺。
もりおか冷麺。
冷麺には酢のボトルが付いてくる
昼飯に冷麺を作りました。
みなさんもそうかはわかりませんが、冷麺食べたいわーなんてことあんまりないんですよ。
僕が冷麺を食べる時はだいたい酸っぱいものを欲している時です。それこそ酢を飲みたいレベルで。
でも酢をグビグビ飲んでたら頭のヤバいやつじゃないですか。胃もヤバいし。
ここは酢を飲みたい気持ちを抑えて、ちょっとオブラートに包んだ摂取方法を考えないといけないわけです。
そこで活躍するのがそう、冷麺です。
焼肉屋で冷麺を頼んでも、ジョナサンで冷麺を頼んでも基本的に酢のボトルと一緒に提供されます。
冷麺を頼んで酢が一緒に出てこなかったら僕は冷麺を頼んだことを後悔しますよ。
このどこで頼んでも酢と一緒に提供されるということが何を示しているのか!
そう、つまり冷麺は当たり前のように酢を後から投入しても許される料理ということなんですよ。
そんな懐の深い料理が他にあるでしょうか。
人によっては尋常じゃない量の酢を入れると聞きます。
冷麺には何をしても許されるのか!そんな声も聞こえてきそうですが、冷麺のために必死になって怒るなんて人は岩手にしかいないでしょうから、それ以外の地方では多分大丈夫でしょう。
後から調味料を足したい欲がやばい!酸っぱいものが食べたいやばい!そんな時はみなさん冷麺に相談しましょう。
きっと喜んで酸っぱくなってくれるはずです。
おじーでした。