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洋梨と言えばラ・フランスでなくル レクチエなのが新潟の常識

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洋梨と言えばル レクチエ(新潟感)

ル レクチェ

知っている洋梨の品種を1つ挙げなさい。

そう言われてラ・フランス以外を挙げる人は多くないでしょう。

しかし、新潟県出身の人であればまず名前を挙げるのが『ル レクチエ』です。

実際のところ全国的な知名度はいかほどなのかわからないのですが、県民が味に絶対の自信を持っているのがこの洋梨です。

洋梨の生産量で言えば、全体の65%くらいがラ・フランスのメッカである山形県が占めているのですが、次いで2位が8%くらいで新潟県なんですよ。けっこう頑張っていますよね。

ル レクチエの性質としては病気に弱く、実も落ちやすく、収穫してからの追熟にかなり時間がかかるので、栽培~売るところまでが難しいという特徴があります。

具体的に言えば、ラ・フランスの追熟期間が10日~2週間程度であるのに比べ、ル レクチエはなんと40日~45日間もの追熟期間を必要とするのです。食べられるまでに4倍とかの時間がかかるのですから、いかに大変な果物かよくわかりますよね。

それでも作られるのはやはり味がとっても良いから!

なめらかでねっとりした舌触りに16度ほどまで熟した甘味。そして芳醇な香り。

それはめちゃめちゃ美味いのです。お値段も高いですけど!

ブランド品種にありがちな別名も凄いですよ。

「洋梨の貴婦人」「幻の洋梨」とか言われています。貴婦人!

元々はフランスから1903年ごろに新潟にやってきた品種ですが、そのフランスも栽培が大変だからか今は作っていないらしいので、逆に新潟からフランスに輸出されて有名レストランで使われることもあるようです。

なので完全にフランス生まれ、新潟育ちの果物となっていますね。

栽培が難しいだけに、ここまで持ってくるまでには大変な苦労の上の技術向上があったのでしょう。

だからこそ新潟県民は洋梨と言えば?の問いに対してどこか誇らしげに「ル レクチェだよ」と答えるのでしょう。

そんなル レクチエ。旬は11月下旬~12月までという短い期間です。

正に今が旬ですので、食べちゃいましょう。

ル レクチエ 実食

 

箱を開けるとリンゴとル レクチェ

箱を開けるとル レクチエと一緒に小さなリンゴが入っています。

多分リンゴが出すエチレンガスでル レクチエの熟成を早めるために入れているんだと思います。

食べごろ目安
ル レクチェ

ル レクチエは食べごろになったら一気に熟成が進むので、こんな感じの綺麗な黄色になったら早めに食わねばなりません。

ル レクチエのむき方については動画で上げている人がいました。

ル レクチェ


そしてむいたル レクチエがこちら。果物の皮むくの苦手です。

 しかし、ほんとに香り高く、甘い。

そしてザラザラ感がなく、ねっとりした食感。

まさに貴婦人の名にふさわしい上品かつゴージャスな味わいが口の中に広がりますわ。

やはりそのまま食べるのが一番美味しいですが、旬が短いので今の時期しか食べられません。レア物なんです。

ですが、加工品であれば通年を通して食べることが出来ます。

ちょっと興味があるなって方は、そっちを試してみてもいいかもしれませんね。

新潟の名産洋梨、ル レクチエについて語りました。

おじーでした。