下準備したベーコンをコンパクトスモーカーで燻製する
下準備工程がやたら大変なベーコン。
前回まででようやく塩漬け、塩抜き、乾燥までが完了しました。
ここからは地味な下準備から、華々しい工程へと移っていくわけです。
そう!ついに燻製です。
文字通り手塩に掛けてきた豚バラ肉をベーコンへと進化させるわけですね。
テンションは最高潮。
いざ参らん!
まず装備と手順の確認です。
ベーコンの燻製手順



手順なんていっても単純なもんです。
コンパクトスモーカーの底にアルミホイルを敷いて、その上にスモークチップをのせる。
今回はダイソーからサクラチップを買ってきました。110円で50g。国産の木。
初めての燻製にはピッタリの商品ですね。
あとは網と具材をセットしたら、火にかけ蓋をする。
それで待てば出来上がりだろうと。そう思っていました。
ただやっぱり初めてのことは一筋縄ではいかない。
失敗だらけのベーコン燻製
ここまで準備をしっかりすれば、失敗なんてするわけがないだろう。
もうベーコンは目の前にある。
そんなことを考えていた僕が甘かった。
燻製の工程でも2つの失敗を経験することになります。
一緒に作ろうとした燻製チーズが溶ける
まずColemanのコンパクトスモーカーの魅力の一つに網を2段設置できて、燻製したいものがたくさん入るという点があるんです。
そんなこと言われたら誰がベーコンだけ燻製しますか。
絶対もう1段使ってなにかしら燻製したくなるじゃないですか。僕はなりました。あなただってなるはずだ。
ということで、燻製チーズを作ろうと思ったんです。
準備無しでいけるし。
選んだのは明治の十勝スマートチーズ。美味しそう。
上段にセットしていざ燻製。
なんか中からジュージュー音がする。
おかしい、燻製している時にそんなジュージュー音がなるだろうか。
不安になって蓋を開けてみると上段のチーズがどろどろに溶けていました。
そりゃそうです。僕がやっているのは熱燻。鍋の中は80℃以上に上がります。
溶けるだろうよ。
なぜそんなことも予想できなかったのか。それとも予想しようともしていなかったのか。
溶けたチーズは網を突き抜け、せっかく丸一日乾燥させた豚の上にべちゃりと落ちていました。
そしてチップの上にも。
仕方がない。
豚はキッチンペーパーでよく拭いて、チップは取り替えて仕切り直しです。
豚肉を上段にし、下段の網は外しました。いつか2段にリベンジします。
さらに食材の脂が落ちた時にチップにかかると良くないので、ふんわりチップの上にアルミホイルで屋根を作ります。
ベーコン作りという戦いの中で急激に成長していく自分のポテンシャルを感じました。
ガスコンロの温度センサーで火が止まる
当然家で燻製を作ろうと思ったらガスコンロを使うわけですよ。
ですが、燻製をしようと思ってスモーカーに火をかけているとコンロが鳴きます。
「ピピピッ、ボッ」火が小さくなります。
そう、安全装置というか温度センサーが反応してしまうのです。
これは予想外でした。小さい火で燻製できるので更に火にかけていると、「ピーッ」とついには火が消えてしまいます。
なんたる不便!最近のガスコンロは安全すぎて燻製も作れません。
今回は急遽カセットガスコンロに切り替えたことでなんとかなりました。
普段あると便利な安全装置も特定用途の時にOFFにできたら良いんですけどね。出来ませんでした。
ようやくベーコン完成
そんな苦労を重ねながらどれくらい燻製していたでしょうか。
30分くらいはしていたのだろうか。なんかバタバタしてて時間がわかっていませんが、そろそろかなと開けました。
なんと!完全なるベーコン!
美味そうに色が変わっていて、照りが出ています。
燻製の香りもいい感じについているではないですか。
切ってみたらどうでしょう。
ベーコンか?これは。
なんかローストポークみたいな見た目になりましたが、冷やすと落ち着くようです。
とりあえず味見をしてみますが、ハイパー美味いです。
燻製の力なのか、自家製の力なのか、味が濃ゆい。
その香りの強さたるや市販のベーコンとはまるで別物、存在感が凄いです。
色んな失敗を乗り越えて、初のベーコン作りは無事に完了。
過程はともかく、結果としては割と上手に出来たのではないでしょうか。
この後、色々と料理に使っていますので、続報もできればと思います。
おじーでした。