おじ語り

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コオロギ生産者の気持ち考えろや

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給食コオロギ炎上問題

最近はもっぱら炎上ウォッチャーみたいな生活していますが、またネットが燃えているみたいですね。給食にコオロギパウダーを使ったメニューを提供した件ですって。コロッケに入れたのかな。子供に何食わせてんじゃーおどらぁー!!みたいな感じで激怒している人が多数ということ。

そりゃ何を選び何を食べ、どう生きるかなんて当たり前ですが個人の自由ですよ。食べたくなきゃ家で肉汁したたるハンバーグをたらふく食えばいい。

ただね、コオロギを貶めるような発言は控えてもらいたい。危険だの汚いだの君たちはいったい何を言っているのか。むしろその心が汚れているのではないか。

プライドを持ってコオロギを養殖しているコオロギ生産者が可哀想だろうよ!

養殖コオロギはいいもん食ってるぞ

僕なんかはヤモリを飼っているので、コオロギは非常に身近な虫です。最近はペットフードだけど、餌用コオロギについても何度も飼っていますのでクローゼットには虫かごが常備されています。ペットに食わせるためだけど。

餌用コオロギを飼う上で大事な考え方の一つに『ガットローディング』というものがあります。これがどういうことかと言うと、コオロギに栄養価の高いものを食べさせれば、コオロギ自体の栄養価も上がり、そのコオロギを食べる生き物にとっても良い影響が与えられるという考え方なんですね。

だからアマチュアコオロギ飼育者でもコオロギの餌はどういったものを与えようかと悩んだりするのですが、結局鳥の餌とか昆虫ゼリーみたいな具合で楽な方に流れます。

しかし、コオロギ飼育のプロ、コオロギ生産者たちは凄いですよ。

僕がコオロギを買う時によくお世話になっているのが、群馬の月夜野ファームさんってところなんですけど、コオロギの餌に何を与えていると思いますか?

ケールですよケール。青汁の原料でお馴染みの。あとは旬の野菜と果物各種。俺よりいいもん食ってるじゃあねぇか!まぁメインはコオロギフードなんだろうけども、それもコオロギのために考えて作られた配合飼料です。

野生の虫と違って何食っているかわからないなんてことは一切ないんですね。

養殖コオロギは清潔だぞ

そして怒っている人たちが懸念しているのが病原菌だの寄生虫だのってことですが、そんなのは一番生産者が気を付けているんですよ。飼育環境が悪くてコオロギが病気になって全滅なんてことになったら商売にならないんですからね。

なにより清潔を心がけているはずです。きっと我が家よりも綺麗でしょう。

そうです。どこぞの草むらの野生の虫と違って養殖コオロギたちは清潔なのです。

月夜野ファームも食糧危機問題に取り組んでいた

爬虫類を飼っているからという理由でコオロギ生産者の月夜野ファームさんには元々お世話になっていました。

工場見学に行ったわけではありませんが、いつも丸々プリプリとした美味しそうなコオロギを市場に提供してくれるので勝手に信頼しています。なんなら俺が食べるコオロギも月夜野ファームさんのがいいわい。一緒に食べればヤモリとの絆も深まるに違いない。

そんなことを考えながら久しぶりにホームページを訪れてみると綺麗にリニューアルされているじゃないですか。

月夜野ファーム - コオロギによるサーキュラーエコノミー実現が食料危機を救う

そりゃそうかというか、やっぱりなというか。さすが月夜野ファーム。

東京大学大学院とタッグを組んで、まさに将来の来るであろう食糧危機に取り組んでいる最中のようでした。

・ゴミとして捨てられる食品をコオロギの餌として転用する食品ロス問題解決

・食料としてのコオロギの可能性の研究

などなど、使命感を持ってコオロギを育てているのがわかります。

だから僕が言いたいのは、コオロギを食べることに拒否感を持つのは自由だけども、根拠のない思い込みでボロカスに言うのは一生懸命コオロギを育てている生産者に失礼だろ!ということですね。

コオロギの気持ちまでは考えなくとも、コオロギ生産者の気持ちは考えようぜ。

おじーでした。