レオパ飼育の定番の餌はコオロギ
今や色々と選択肢も増えてきているヒョウモントカゲモドキを飼育するための餌ですが、やはり王道というか定番は生きたコオロギです。
僕は基本的には人工飼料を使いますし、おすすめしますが、食欲が落ちてきたかなというときにはコオロギを飼います。
コオロギを飼うということはレオパを飼うということよりよほど手間がかかるので面倒くさいなと思うこともありますが、食いつきが良いのです。
今日は僕の実践するコオロギの飼育方法を紹介します。
ちなみにコオロギはホームセンターや通販で買えます。
虫かご
いわゆる普通のプラスチック製の虫かごを使っています。
僕の場合は幅365mmの奥行き215mmのけっこうデカいサイズを使っています。
飼うコオロギの数によって必要な大きさは変わりますが、50匹とか60匹に対してだとこのサイズだと十分すぎるくらいです。
ただケージが小さいと共食いのリスクが上がるということなので、スペースが許せば気持ちデカいくらいの物を選ぶのが吉です。
そしてケージを買った後は加工が必要です。
このままだとプラスチックがつるつるしているので、コオロギが床を歩けません。
なので、コオロギが歩きやすいように底面を金属のタワシでごしごし傷つけて、つるつるからザラザラへと変えてあげます。
こうすることでコオロギが問題なく床を歩けるようになります。壁面は変わらずツルツルにしておけば、脱走の心配もありません。
丸洗いで良いのでなにかしら床材を敷くよりも掃除も格段に楽です。
ケージに入れるもの
ケージに入れるものとしては基本的に紙の卵パックを切ったもの。
餌入れの容器。それくらいですね。
卵パックはコオロギたちの隠れ家となります。
ホームセンターや通販で手に入ります。
これは他の物でも代用可能で、以前は僕もトイレットペーパーの芯なんかを切って入れていましたが、面倒くさくなって結局買いました。形状的に昆虫ゼリーがぴったりハマるので便利です。
基本のレイアウトとしてはこんな感じになります。
コオロギの餌
コオロギはわりかしなんでも食べるそうです。
でも僕が飼育に使うのはたった2つのアイテム。
- 川魚の餌
- 昆虫ゼリー
だけです。
野菜なんかを食べさせる方もいるそうですが、野菜は水分を多く含むので扱いが難しいです。なので使っていません。
川魚の餌
スーパーで買ったタナゴやドジョウのための餌です。小粒でコオロギが食べるのにも適しています。
原材料は魚肉がメインに使われているため、栄養価もタンパク質が48%以上となっていて、高タンパクです。
その他、ビール酵母や各種ビタミンも配合されていて、コオロギにとっても良さそうな成分が多く見られます。
さらに僕はこの餌にレオパ用のカルシウムサプリを混ぜて一緒に食べさせることによって、コオロギ自体のカルシウムの強化も狙っています。
似たようなもので鳥の餌なんかでもいいのですが、たんぱく質が豊富な物の方が共食いが減るとのことです。
この餌がいわばコオロギたちの主食となります。ガツガツ食べてどんどん減っていきます。
減ってきたら足してあげましょう。
昆虫ゼリー
さて、次は昆虫ゼリーですが、こちらは主に水分補給用です。
安いので毎日変えます。2日に一回でも大丈夫。
なるたけケージ内の湿度を上げたくないので、水や野菜等は置きたくないのですが、この昆虫ゼリーならカラッとした状態を保ちながらも水分を与えることが出来ます。
ダイソーで安くてたくさん入っている物が買えます。
最寄りの100円ショップはセリアなのですが、この昆虫ゼリーを買うためだけにダイソーに行く価値があります。いろんな色のタイプと白いタイプのゼリーとありますが、どちらも良かったです。浅型タイプだと置きやすいというメリットがあります。
浅型でない物はそのままだとケージ内に置きにくいですが、卵パックを使うとすっぽりハマっていい感じに置けます。
通気性をよく
ケージ内が蒸されるとコオロギたちにダメージがいきます。
僕は常にサーキュレーターで空気の循環を作っています。
サーキュレーターは虫飼育にもレオパ飼育にも空気をこもらせないために活躍してくれるので、おすすめです。
ケージの掃除
ケージは2つ用意して、糞が溜まってきたらコオロギたちを全員新しいケージに移動させて、使っていたケージは溜まっているゴミを捨て、丸洗いします。
あまり神経質になることはないと思いますが、清潔にしていた方がコオロギの健康も保たれ、結果的にいい餌となってくれるはずです。
オスコオロギの羽根を切る
さて、ここまで書いてきてまるでコオロギに愛情をもって育てているように見えるかもしれませんが、こやつらはあくまでかわいいレオパの餌です。
栄養価高くまるまる太ってくれる分にはいいですが、羽根が生えて鳴き出したら容赦はできません。かなりうるさいです。
鳴くのは羽根の生えたオスだけです。羽根をハサミで根元からちょきっと切ってしまえば鳴かなくなります。
オスとメスの見分け方はお尻です。
このお尻の真ん中に長い管があるのがメスです。これは産卵管なのでメスにしかないんですね。
なのでメスの羽根は放置しても大丈夫。産卵管の無いオスの羽根だけカットしましょう。
もし自分の家でコオロギの繁殖までしたいという方は羽根を切ってはいけませんが、そんな玄人に僕から語れることはありません。
コオロギの脚とり
さて、羽根切りで僕に虫に対する愛情が無いことはおわかりいただけたでしょうが、まだ終わりません。
コオロギは凄い脚力なので、立派な後ろ足を持っています。
これがレオパが食べる時にトゲトゲしていてよろしくないということで、取ってあげた方が安全です。
なのでコオロギには申し訳ないですが、後ろ足ももがせていただきます。
コオロギの後ろ足をもぐのは実は簡単。コオロギが自切をしてくれるからです。
このオレンジのあたり、後ろ足の根本とピンセットで強めにつまむと自分から脚を切ります。またはピンセットでつまんで軽めに振るととれます。
後ろ足がないコオロギは動きも機敏ではなくなりレオパが食べやすいですし、先程書いたようにトゲトゲがなくなり安全なのです。
まとめ
今日は餌用のコオロギ飼育方法についてでした。
基本的にはレオパブレンドフード信者なのですが、なんだかんだ毎年一回はコオロギ飼っています。
ちょうど今はレオパたちの食欲がマックスで、人工餌をバクバク食べるのでコオロギがいません。なので下手なイラストでの説明となりました。ごめんなさい。
最初はビクつきながら育てていましたが、飼育に慣れると羽根切りなんかもサクサクできるようになります。
かわいいとは思いませんが、餌として大事な虫たちです。
人工餌への食いつきが悪いなーと思ったら一度試してみてはいかがでしょうか。