山形の雪若丸という米
俺は新潟生まれ新潟育ち。悪そうな友達とはだいたい疎遠になってしまいました。
朝青龍にはほど遠い。
さて、地元を飛び出してから新潟生まれ新潟育ちなんて自己紹介すると、ノリのいい人なら「おぉー、お米美味しいんでしょー」なんて話を膨らませようとしてくれます。
そうですとも、新潟県民は米、主にコシヒカリの美味さを武器に今までやってきています。
新潟の米が世界で一番美味いぞという誇りを胸に育ってきています。
その認識に間違いはないでしょう。
だども、だどもですよ。
最近はあえて見聞を広めるためにも各県の色んな品種のお米を色々買って食べているんです。
流行っているのは北海道勢、ゆめぴりかやななつぼし。
そして青森は青天の霹靂。山形はつや姫、宮城はひとめぼれ。
変な名前だ富山のミルキークイーン。
昔から有名!あきたこまちはコスパが良し!
もうね、全部美味いんですわ。
でも、今回買った山形の『雪若丸』。
僕の心に超クリティカルヒットしました。
これはほんとに美味いですぞ。
好きです。雪若丸。
雪若丸の特徴
山形のお米と言えば、『つや姫』が有名ですが、『雪若丸』はその弟分として誕生したまだ新しい品種。
2018年からの販売とのことです。
特徴としては、ちょっと粒が大きめで、一粒一粒の粒立ちが良い。
そして食感が特徴的で、ちょっと硬め弾力がけっこうあって食べごたえがある。
かといって味は全然大味ってわけではなく、ちゃんと甘いし、米のコクも感じます。味わえば味わうほど奥行きを感じる米。
そして見て下さいよ、この炊きあがりを。
美しい。
その言葉をアシタカはサンに贈りました。
ならば、俺は雪若丸に贈りましょう。そなたは美しい。
写真からも一粒一粒の粒立ち感が伝わるのではないでしょうか。
これを口に入れて噛みしめると、この米の一粒一粒が「我こそが雪若丸!我こそが雪若丸!」と米の旨味としっかりした弾力で楽しませてくれます。
初めて『新之助』を食べた時以来の衝撃を受けました。
思えば新之助も弾力のある美味い米だった
米を食べてなんて美味いんだ!と衝撃を受けたのは新潟の『新之助』。
ちょっと高いですけど、ぜひ一度は食べてみて欲しい。
めちゃめちゃ美味いです。
やっぱりこちらも弾力と粘りを両立させた新しい食感の米という売りだったと思います。
2017年から本格的に発売されました。雪若丸と同じくまだ新しい品種です。
甘みとコクをしっかり感じ、なおかつ弾力がある。
これからの米はこれが主流になっていくのではないかと僕は睨んでいます。
アルデンテやコシが良いとされる時代
話は変わって麺類について考えてみたんです。
ラーメン、うどん、パスタ。
おじいちゃんやおばあちゃんって柔らかい麺を好む傾向がありますが、今の人ってラーメンは硬麺。
うどんは讃岐うどんのような強いコシを美味しいと感じるじゃないですか。
パスタにいたってはアルデンテに茹でられていないと調理失敗だとすら感じてしまいます。
全体的にしっかりとした食感を好む時代になってきているのではないでしょうか。
米に関しても、昔は柔らかくて粘りが強くて、甘い米が大正義とされてきました。
まぁ『ゆめぴりか』や『ミルキークイーン』はその方向性を極めている感があるし、評価されていますけど。
でも今回食べた『雪若丸』やいつぞやに感動した『新之助』はどちらかと言うと昔の粘り!甘み!って感じの米ではなく、一粒一粒の存在感を感じ、しっかり頬張って「うーん、超うめぇ!」って感じの方向性だと思います。
それは現代人が食に求めている食感と味だと思うんです!
時代が変われば求められる米の味も変わっていく!
世は大弾力時代!間違いない!
なので、だんだんと新潟のコシヒカリプライドは新之助プライドにスライドしていくべきだと思うんです。
新之助のポテンシャルは日本一を継ぐに相応しいと思います。
そしてそのライバルには雪若丸を僕は推しましょう。
雪若丸の方が新之助よりあっさりめの味なのでアンケートとったら正直勝てないと思いますが、個人的はかなり好きです。
価格も比較すれば控えめだし、飽きのこない味だし、普段から食べたいお米No.1を狙ってもいいと思います。
実際に僕は毎日食べたい。新潟のみんなから裏切り者の烙印を押されようとも。
我、埼玉県民なり。
いや、久しぶりにこれは!という米を見つけ、熱く語ってしまいました。
皆さんはお気に入りの品種ありますか?
ある人は教えてもらえればと思います。
まだお気に入りがない方は、ぜひ僕の推す『新之助』と『雪若丸』を食べてみて欲しい。
通販でも買えますが、精米日が古いとまずくなるので、精米日が確認できるところで購入するか、実店舗の袋の表示を見て買うと吉です。
おじーでした。