おじ語り

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就職活動における潤滑油を揶揄するのは意地悪が過ぎる

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新卒採用が変わっているらしい

新卒採用があるじゃないですか。今は企業の求人に対して求職者が少ない売り手市場らしいのですけど、そんな中ダイレクトリクルーティングなんて手法が流行っているらしいですね。

学生が履歴書を掲載しておくと、勝手に企業側が読んでスカウトしてくるってシステムらしいです。君が欲しい!ぜひウチに来てくれ!って想いを伝えて面談をして。

いいですね、そしたら学生側も気持ちよく入社出来そうな気がします。アイツは10社から来てるのに、俺には全然スカウト来ないんですけどって悩みもあるかもしれないけど。それは置いといて企業の待ちじゃない姿勢はいいですよね。

一昔前はむしろ逆で、大量にやってくる学生をいかにふるい落とすかみたいな手法が取られていました。その頃の名残で就活生を小馬鹿にするような単語がいまだにたまに聞かれます。

それが『潤滑油』ですね。

わたし潤滑油

面接官が「あなたを道具に例えるとなんですか?」って質問をしてくることがあるので、それに対する回答の一例。

もちろん意味としては自分がいることで、周りの動きまでスムーズになるよ!協調性があるから御社にもぬるっとハマります!

ってことなのですが、サラリーマンに必要な能力を見事に言語化していますよね。チームで仕事を進めるのが得意です!ってことですもん。

しかし、この回答はあまりに模範解答すぎて沢山の就活生が使うようになり、一部の人たちから「また潤滑油が来たよ…」と呆れ顔で言われるようになっていきました。

なので、未だに就活生を揶揄する言葉として潤滑油という単語を使う人もいます。

が、僕は言いたい。

そもそも「あなたを道具に例えるとなんですか?」ってなんやねんと。じゃあ逆におっさんは道具にするとなんなんですか。搾油機ですか?

普通にあなたはどういう人ですか?どういったことが得意で、何が好きですかって聞きゃいいじゃん。

何を格好つけて「では…あなたを道具に例えるとなんですか?」とか言っちゃってんの恥ずかしい。

就活生だってね。僕は道具じゃない!人間だ!って当然答えたいと思うんですが、そんな反抗的な態度を取ると落とされるから、くだらない質問に対して仕方なく無難な回答持ってくるんですよ。

あれか、答えるのが面倒くさいような質問までしっかりした回答を用意しているか見るのか。流石だなおやじ。

潤滑油って答える就活生が多いのが悪いんじゃなくて、人の内面を変な手法で確かめようとする側が笑われるべきだと思うぞ。

誠実であること

なんというか市場によって優しくしたり、厳しくしたりするのって嫌らしいですよね。

商品の価格だったら神の見えざる手で高くなったり、安くなったりするのは全然普通だなと思うんですが、学生の数によって同じ会社が圧迫面接したり、おもてなししたりと態度をコロコロ変えていたら酷く不誠実に見えます。人対人はある程度誠実でないと。

やっぱり双方の幸せを願うなら腹を割ってしっかりと本音を言い合うような採用しないとよろしくないんじゃないかなと思います。

そう考えるとこの今流行っているダイレクトリクルーティングって手法はだいぶマシなのかなって気がしていますが、これがまた買い手市場に転じたときにどうなるんでしょう。まぁだんだんと良くなっていくんでしょうね。

おじーでした。