おじ語り

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昭和ゴジラのキャスティングが大胆すぎる

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ゴジラを1作目から観ている

リニューアルした西武園ゆうえんちで体験した『ゴジラ・ザ・ライド』が面白かった影響で最近ゴジラへの理解を高めたいという謎の欲求が湧いてきています。

ojigatari.com

凄くかっこよかったんですよ。西武園ゆうえんちのゴジラ。デカくて強くて。

ゴジラって言うとシリアスからコミカルまで色んなテイストがあるという知識は一応持っていたのですが、実際に観たことがあるのは数作品。

今後ゴジラが好きというためには一通り観ておく必要があるんじゃないかと思い、Huluで1954年の初代白黒の『ゴジラ』から順番通りに暇な時間を使っては視聴しています。

声は聞き取りづらい、画像は粗いでなんというか歴史資料を観ているような気もしますが、意外と面白い初代ゴジラ。皆さんオキシジェンデストロイヤーって知ってます?とんでもないですよ。

途中で寝てしまうこともありつつシリーズの視聴を進め、4作目である『モスラ対ゴジラ』、そしてその続編である初めてキングギドラが登場した5作目『三大怪獣 地球最大の決戦』を観た時にずっと感じていた違和感の正体に気付いてしまいました。

昭和ゴジラのキャスティングが思い切り良すぎる。

作品を観ていくにつれ募る違和感

5作目まで見進めるまでに薄々気づいてはいたんです。なんか前に観たことのあるような顔がまた出てきたなって。でも4−5作目の流れはあまりに凄まじく、なるほどな!ってなりました。

まずは配役を確認してください。

モスラ対ゴジラの配役

4作目『モスラ対ゴジラ』の話の中心にいるのは新聞社の人たち。

主人公:新聞記者の酒井市郎ー宝田明

ヒロイン:新人記者の中西純子ー星由里子

重要な仲間:動物学者の三浦博士ー小泉博

といったキャスティングでした。彼らを中心に話が展開されていきます。

三大怪獣 地球最大の決戦の配役

そしてその続編の『三大怪獣 地球最大の決戦』のキャスティング。

主人公:刑事の進藤ー夏木陽介

ヒロイン:進藤の妹で記者の直子ー星由里子

重要な仲間:隕石を調査する科学者村井ー小泉博

これですよ。気付きましたか。ヒロインと学者枠が同じ役者なんですよ。

役者の使いまわしがエグい

この4作目と5作目はいわば続編です。4作目で生まれたモスラの1匹は死んでしまったのよみたいな発言があることからそれは確かです。しかも公開日は間が空いているわけでなく、どちらも同じ1964年です。

なのに、この配役は制作陣の思い切りが良すぎませんか。主人公ポジションの3分の2が顔はそのまま、違うキャラとして登場するんです。

混乱しましたよ。「ん?ヒロイン転職したのかな」と途中まで勘違いしながら観ていました。いやらしいことに、微妙にそれぞれ役どころも似ているため、動物学者だった博士はなぜか隕石の研究までしているんだなという誤った理解も出来てしまうという恐ろしさ。

さらに、完全に見覚えのあるイケメンだなと思っていた『モスラ対ゴジラ』の主人公酒井は1作目『ゴジラ』の主人公の尾形であり、その1作目で対ゴジラの切り札であるオキシジェンデストロイヤーを作った芹沢博士は5作目の『地球最大の決戦』では刑事課長をやっています。

なんだなんだ、同じ顔ばっかり出ててくるな。

そういうものと判れば楽しみにすらなる

ボーッと観ていたら、何度も似たようなどころか同じ顔が出てきて混乱しました。

昔は今に比べて俳優さんが少なかったのでしょうか。令和では100%あり得ないキャスティングの大胆さです。

ですが、昭和ゴジラとはそういうものなのかもしれないという心構えが出来てからはそれすら楽しめるようになります。

今作の宝田明はこういう役か!おっ、芹沢博士はまた転生したのか!みたいな。

ゴジラの活躍を追ってゴジラの理解を深めるためだけに観始めましたが、なるほど役者さんに注目してみるのも楽しいかもしれませんね。

まだまだ作品はたくさんあるので、ゆっくり見進めていこうと思います。

おじーでした。