リコーダーといえば笛星人
ついつい鼻歌で歌っちゃう曲ってありませんか。
みんなのお題にもありました。
これはね、完全に『笛星人』ですね。
皆さん知っていますか、笛星人。
というか覚えていますかなのかもしれない。
僕は強烈に覚えていますよ。
小学3年生になった頃、初めてリコーダーを手にし、さぁ歩むぜ笛道をよぉ!って時に音楽の授業で教えられたのがこの『笛星人』
凄いのは曲の構成。
全編ドレミファソラシドの「シ」だけで構成されている。
「シ」のみで構成されているのです。
「シ」を押さえるのが一番楽だからな。
さすがのガキンチョもなんて頭の悪い曲なんだ!と驚愕するわけですね。
しかしどうでしょう。
謎の疾走感とシだけの主旋律を俺が補うんだといわんばかりに躍動するピアノ伴奏と合わさると変な中毒性が生まれます。
有無を言わせぬゴリ押し感に力強ささえ感じますね。
長い時が経った今も、たまについつい口ずさんでしまう。
普通鼻歌って言えば「フンフンフ〜ン♪」って感じじゃないですか。
笛星人は違いますよ。そんな生ぬるいことさせてくれない。異星人だけに余裕で侵略してくる。
「シシシシー!シシシシー!シーシーシーシシー!」となるわけ。自然とね。
この曲が持つパワーは鼻歌さえもシにするんです。
もはや鼻歌の枠を超えたかもしれない。
音階はシ、発生もシ、歌うぞワシ。
デレデデンデデン♪デレデデンデデン♪
「シシシシー!シシシシー!」
先日友人とこの笛星人の話をしようとしたら、そんな変な曲習ってないって皆が言うんですよ。
一度聴いたら二度と忘れない類の曲だから、多分本当にやっていないのでしょう。
皆さんは習いました?
もしかしたら僕らの先生が「こいつらアホだからシくらいしか吹けないだろ」って特別に用意してくれた曲だったのかもしれません。知能レベルに合わせて。
恐ろしいことに音楽祭の発表曲でしたからね。
親御さんたちはどんな気持ちで「シ」の羅列を聴いていたのだろうか。
俺が親なら(息子よ、成長したなぁ…)とは思わんぞ。
なんにせよ、この曲に出会ってしまったことで、一生俺の頭には笛星人が住み続けるのです。
とんでもないことだぜ。
おじーでした。