ドラゴンフルーツが纏うファンタジーな魅力
安く売っていたので買ってみましたドラゴンフルーツ。
名前と見た目がやばい。
ドラゴン。完全にファンタジーから異世界転生してきたフルーツにしか思えません。
まず名前。
中国で「火龍果」と呼ばれていたことから訳されてドラゴンフルーツになったとか。かっけぇ…。
ドラゴン。
ドラゴンには少年の夢が詰まっていると言っても過言ではないでしょう。
数々の名作ファンタジーがドラゴンを題材にしてヒットしてきました。
ドラゴンクエストしかり、ドラゴンボールしかり。
ドラゴンを冠するものにハズレ無しと言ってしまっても良いんではないでしょうか。
だいたいの話ではドラゴンは強キャラとして描かれますよね。
人間の言葉を理解し、高い知性を持つといった超越系ドラゴンもいれば、とにかく強い!空を飛び!何でも溶かしちゃう高熱の火を吐く!みたいなのも王道です。
なんなら死後はドラゴンゾンビとなり、人々を苦しめるなんてこともあれば、ドラゴンの卵を拾ってしまったぞ、なぜか俺が赤ちゃんから育てることに!みたいな展開もあるでしょう。
そう、ドラゴンはどう調理しても少年の心をワクワクさせるのです。
フルーツ界でドラゴンの名を冠してしまったドラゴンフルーツももれなく「やっぱドラゴンって神だわ」と唸らせてくれるのでしょうか。
そして見た目。
火の玉のような、テッシード(ポケモン)のような…
とげとげしいと言うほどでもないし、ランブータンに比べたら毒々しくもない。
この見た目からドラゴンを連想した人はなかなかの発想の持ち主ですね。
星を見て「んー、これはオリオンさんに似ているな!」とかで星座を考えた昔の人たちほどではありませんが。
さて、このドラゴンフルーツ、実はサボテンの実です。
そう考えるとこのギザギザしたフォルムも納得ですね。
ドラゴンってだけで心をくすぐるのに、その上サボテンとか欲張りか。
しかも色んな種族のドラゴンがいる。
- ホワイトドラゴン
- レッドドラゴン
- ゴールデンドラゴン
- イエロードラゴン
- ピンクドラゴン
なんかがいるらしい。完全にそれぞれが属性を司ってて、対応する色の宝玉を持っていそう。
ホワイトドラゴンは吹雪を操り、レッドドラゴンはもちろん火炎を吐く。
そんな空想もはかどりますがドラゴンフルーツの品種の話ですね。
今回食べたのは、「ホワイトドラゴン」とやらみたいです。
果肉が白いからホワイトドラゴンなんでしょうね。
その法則の通り、レッドドラゴンは果肉が赤いようです。
品種が違うとやはり味わいも異なり、ホワイトドラゴンはあっさり、ピンクドラゴンは甘めみたいな違いも楽しめるようですが、まだレアなものが多いので、なかなかスーパーで品種を選ぶといった場面はまだなさそうですね。
兎にも角にも、この果実が男の少年の部分に強く訴えかけてくるということがお分かりいただけたでしょうか。
ガチの少年に食べさせたら「アイアムドラゴンイーター」とか自己紹介しかねません。
しかし、蓋を開けてみるとと言うか、切ってみるとと言うか。
実はこの果実。栄養価が高い。
少年以外も積極的に食べるべき果物でした。
バナナダイエットに負けないかも。ドラゴンダイエット
朝バナナダイエットは置き換えダイエットの代表格とも言えるくらい、有名なダイエット方法ですが、栄養表を見てこれはいつかドラゴンダイエット来るんじゃないか?
そう思ってしまいました。
栄養素 |
ドラゴンフルーツ |
不等号 |
バナナ |
エネルギー |
50 kcal |
< |
86 kcal |
タンパク質 |
1.4 g |
> |
1.1 g |
脂質 |
0.3 g |
> |
0.2 g |
炭水化物 |
11.8 g |
< |
22.5 g |
食物繊維 |
1.9 g |
> |
1.1 g |
カリウム |
350 mg |
< |
360 mg |
マグネシウム |
41 mg |
> |
32 mg |
葉酸 |
44 μg |
> |
26 μg |
(100gあたりの栄養素)
バナナが得意としている項目でもドラゴンフルーツは全然負けていません。
食物繊維や葉酸についてはだいぶ勝るという結果です。
朝バナナダイエットをやっている方には是非代わりに朝ドラゴンをやってみて欲しいですね。
そもそも僕は朝食はちゃんと食うべき論者ですが。
食べてみました!
前置きが長くなりましたが、実食です。
切断面は赤とグレーのコントラストが綺麗です。
一時期チアシードドリンクが流行っていましたが、あれを彷彿とさせる見た目。
飲んだことないけど。
あとはキウイにも若干ながら通じるところがあるでしょうか。
味は水分を多く含んでいて、さっぱりした味わい。甘味はほんのり感じるという程度。
甘くないスイカのような感覚で食べてもいいですが、スイカより香りのクセが無い分更にあっさりとした印象です。
見た目のインパクトを裏切る、食べやすい味でした。
食べ方も半分に切って、スプーンでほじくるだけなので皮をむく手間もいらず、非常に食べやすかったです。
今回は200円くらいで買えたので、この価格ならリピートしてもいいと思いました。
果物って高いですもんね。
ドラゴンフルーツのポテンシャルはこんなもんじゃないらしい
このままで終わるとドラゴンフルーツは、厳つい見た目とあっさりした食味で終わってしまいますが、実は秘めたる力はそんなものではないそうです。
木になったまま熟したドラゴンフルーツはそれはそれは甘くなるそう。
でも海外から輸入されてくるドラゴンフルーツは早めに収穫しちゃうんですね。
果物によっては収穫してからも追熟して甘くなるんですけど、ドラゴンフルーツは追熟しないそうなんです。
つまり僕が食べたのは本気を出していないドラゴンフルーツ。
本気ドラゴンは国産でギリギリに収穫したやつを手に入れるか、自分で育てるしか無いみたいですね。
是非国産の甘いドラゴンフルーツを食べてみたいものですが、収穫量を調べてみると2006年をピークにどんどん少なくなっていました。
うーん、甘ーいドラゴンフルーツを食べられる日はくるのか。
もし日本ドラゴンフルーツ協会みたいなのがあれば、テレビに金を握らせてドラゴンダイエット特集を大々的にやるべきですね。
需要が伸びれば生産量も増える!はず!
期待せずに楽しみにしています。
おじーでした。