世の中にあるふんわりした健康法
先日会社の後輩と話していたら不覚にも面倒くさい先輩になってしまいました。健康法について議論になったのです。
彼は現在16時間断食という生活スタイルをしているとのこと。6時~14時までは物を食べていいけど、それ以外の時間は水やお茶。ジュース等もNGなんですって。
まぁ生活スタイルは人それぞれ、本人が元気なら僕が口を出す必要も一切ないのですが、あまり極端なことをして健康を害してもらっては困るなと思い、少し踏み込んで聞いたわけです。
その生活でちゃんと必要な諸々の栄養は摂取出来ているのかと。成人男性だったら最低でも1日2000kcalくらいは欲しいじゃないですか。それが人間が動く燃料なんだから。
でもそういうことじゃないらしいです。大事なのはデトックスで体の毒素を出すことらしいですよ。
はい出たよ、謎概念。反射的に僕の語気は強くなってしまいます。
なんやねん!そのデトックスって!
いや、体に毒素が溜まるんすよ。
じゃあなんなん!その毒素とやらの正体は!飯を食わんとどっからやってきた何がどうやって外に出るんだ?なぁ!尻か!?尻なら当然食った方が出るよなぁ!?
みたいに。いや、大人げなかった。ほんと人の食生活をとやかく言うべきじゃない。自分も昔は毎日ペペロンチーノだったくせに。
でもね、それはツラくないの?と聞けば、最初は辛かったけど慣れてきましたとか言ってるんですよ。あえて辛い状態に慣れていく必要あるか?
いや、このふんわりしたよくわからない謎の健康法は嫌いだわー。
もっと内臓を信じてやれよ
僕も専門家ではないので、全くもって見当外れなことを言っているかもしれませんが、そもそも体内の有害物質をまとめて毒素と呼ぶとして、その処理って肝臓とか腎臓がやってくれるはずじゃないですか。そのための器官でしょ。
暴飲暴食やお酒は別として、飯を食わないことが肝臓やら腎臓に良い効果を与えるのかと言われたら全然関係ない気がしませんか。むしろ納豆とかシジミとか食べて十分な栄養を送ってあげた方がお腹から「ありがとう!」と聞こえてきそうです。
そんなこと言うと多分こんな反論があるんですよ。内臓をちゃんと休めてあげないと!って。
いやね、果たして本当に内臓は休みたがっているのだろうか。君たちはもっと自分の内臓を信じてあげてもいいのではなかろうか。
そりゃ極端に食いすぎたら処理能力オーバーして不調みたいなことはあるでしょうけど、時間を決めてこっからここは食ったら胃が疲れるから駄目だ!みたいなことないだろう。
心臓なんて一回休ませたら大変なことになるぞ。胃や腸は休ませてあげるのに、心臓にだけは辛く当たるとか可哀想だろ。みんな等しく働き続けろ。
というかね、腹が減ったら食えよ!それが体からの一番のサインだろう。
デトックスだの毒素だの老廃物だの
デトックスとか毒素とかそれっぽく言われると「おぉ!たしかにそうかも!」ってなるかもしれないけど、よく考えると全然意味がわからんのですよね。
なんなんだろう。デトックスだの毒素だのって。そしてその毒素はどうやって排出される設定なんだろう。提唱している人はそこまでちゃんと考えてるのだろうか。
あとあれもですよ『老廃物』ね。ほんとヒドい。
マッサージとかしてて、凝ってゴリゴリしている箇所あるじゃないですか。それ触って「わー、老廃物が溜まっていますねー」ってそんなわけあるかよ。
皮下になんでそんなゴミの塊みたいなのが埋まってんだよ。怖すぎだろ。
垢がボロボロ出て老廃物ですねーだったら分かるけど、硬くなった筋肉に対して老廃物ですねーとか言うのはいくらなんでもテキトーすぎる。そんなこと言っているから似たようなもんまで全部信じられないんだ。
デトックスだの毒素だの老廃物だの。
そんな面倒くさいこと考えずに腹が減ったら食う、眠くなったら寝るのが一番よ。
おじーでした。