9月場所から豊昇龍(ほうしょうりゅう)が幕内力士に!
誰だそれは?と思われるかもしれません。
僕も知らなかったのですが、朝青龍のこのツイートで知りました。
朝青龍DNAがまた1人います。5年後に出て来るだろう。楽しみだ!
— Asashoryu第68代横綱朝青龍🇲🇳🇯🇵 (@Asashoryu) September 14, 2020
新入幕初日☆おめでとう㊗️🎈
— Asashoryu第68代横綱朝青龍🇲🇳🇯🇵 (@Asashoryu) September 13, 2020
朝青龍DNAとは、どういうことだ?
はじめはかわいがった弟子とかに対する比喩表現かな?と調べたら、本物の甥っ子でした。
朝青龍のお兄さんの子供ということです。
顔を見たら確かに似ている。なるほど、これはたしかに朝青龍DNAだ。
豊昇龍 智勝 - 力士プロフィール - 日本相撲協会公式サイト
ちなみに朝青龍は甥っ子を応援する一方で、自身が所属していた高砂部屋の大関である朝乃山にも熱いゲキを飛ばしていました。
shall we dance じやないか馬鹿ヤロ‼️振り回すんだよ
— Asashoryu第68代横綱朝青龍🇲🇳🇯🇵 (@Asashoryu) September 15, 2020
shall we danceじゃないか馬鹿ヤロ!!
あぁ、まだ日本が好きなんだな、相撲が好きなんだなと嬉しくなる一方で、彼の引退はあれで良かったのだろうかと複雑な気持ちになってしまいます。
過熱していた朝青龍バッシング
例えばサッカー事件
朝青龍の周りで大きな問題となったのが、腰の疲労骨折で相撲を休んでいた間に、母国モンゴルでサッカーをしている姿が報じられ、サッカーが出来るなら相撲も出来る、仮病だったんだと報じられ減俸と2場所の謹慎を命じられた騒動です。
ですが、今冷静に振り返ってみるとどうでしょうか。
まず疲労骨折は診断書も出ているし、相撲協会も受理していてまったく仮病ではありませんでした。
疲労骨折は骨折とは違い、痛みが大きくなく気づかないこともあるそうです。
また、朝青龍はモンゴルでは英雄のような人気で国民的ヒーロー。
サッカーのイベントはモンゴルが国で主催していた子供たちのためのチャリティーイベントで、正式に国から出てもらえませんか。と頼まれていたみたい。
母国のファンの子供たちを喜ばせたい、国が依頼している。モンゴルの人たちから見れば、あの場で痛みに耐えつつも朝青龍がシュートを決めたことは物凄く嬉しかったことなのではないでしょうか。
ただ、国内の強いバッシングは止まることなく過熱していき、今度は朝青龍は『解離性障害』つまり心の病になってしまいました。
そしたら今度は世間は「また仮病か!」と26歳の若者をさらに追い詰めてしまうんですね。
今思えば異常でしたよね。
暴行事件からの引退
そして事件は起きてしまいます。
報じられたのは、泥酔して一般人男性に怪我を負わせたというニュースです。
もちろんそういったトラブルがあったのは本当なので、朝青龍が悪くないとは言いません。
ただ1つ気になるのは、後に判明したことなんですが、この一般人男性というのが市川海老蔵の灰皿テキーラ事件で有名な関東連合とやらの一味だったらしいんですよね。
それを聞くともしかしたら朝青龍側はトラブルに巻き込まれた側なんじゃないかとも考えられます。真実はわからないんですけどね。
ただ、世間から非常に嫌われていた朝青龍。横審にも嫌われていた朝青龍。
引退か解雇かという結論ありきで話は進んでいき、結局この事件をきっかけに現役引退となってしまいました。
そして引退会見。
引退会見では涙も見せながら、暴行事件やマスコミの過熱報道について語りました。
暴行問題について
メディアで流れたことと実際に起こしたことはかなり差があったという話がありました。
どう違ったかは詳しく話すことはなかったのですが、話に尾ひれがついたものが真実として語られて、国中からバッシングでは辛かっただろうと思います。
マスコミについて
マスコミについてもコメントがあり、「マスコミだって同じ人間で、子供も家庭もあるだろうから、過熱報道は辛かったけど、仕方がないなという思いはあります。」とのこと。
どんな気持ちで言ったんでしょうね。普通は敵だと思っても仕方ないはずですが、これが本心ならむしろ超大人ですよね。
日本の思い出
「何もない、水も違う、言葉も違う、そういう雰囲気の中で、モンゴルの大草原の少年をここまで横綱になるまで支援し、支えてくれた方々に感謝しています。」
名言ですよね。
1人で言葉も文化もわからない異国の地に高校生の頃にやってきて、一生懸命稽古して、どんどん強くなってもはや相撲では敵なしに。
ただ土俵を降りれば品格とやらを問われ、一生懸命やっていても日本人横綱が欲しいと言われ続け、最後は大きなバッシングを受けながら引退。
計り知ることが出来ない大きな悩みが常にあったんだろうなぁと思います。
もっと広い視野が必要だった
あの頃の自分は朝青龍をどう思っていたのだろう。
正直あまり覚えてないですが、基本的にはテレビの報じる通りに受け取っていたと思います。
最近はネットやSNSが発達してきて、メディアは自分たちが見せたいようにしか報じないということが誰もが段々わかってきました。
ワイドショーではコロナウィルスの報道で、わざと違う時期の街の映像を流して、視聴者を騙そうとしたことがTwitterでバレて問題になりましたよね。
当時もそういった「これって果たして本当かな?」といったスタンスでニュースを見れていたら、もっと朝青龍の味方につける人も多かったのかなと思います。
やっぱり物事って悪役がいたほうが何事もわかりやすかったりするじゃないですか。でも悪役がもし仕立て上げられたものであったらそんな酷いことってないですよね。
思えば朝青龍が角界からいなくなってしばらく経ったら、それまで素晴らしい横綱と言われていたはずの白鵬も叩かれるようになりました。なんでなんでしょうか。
誰かを批判するような場面に出くわすことって多々ありますけど、一緒にそれに乗っかる前に、本当にそれに乗っかる必要ってある?立ち止まってそう考えられるようにしたいです。
実はこの問題、全然詳しくないです
さて、書いていたら感情がのってきて熱く語ってしまいましたが、若かりし頃の僕は特別相撲に興味があったわけではないので、実は全然詳しくないんです。
ただ、今の朝青龍の日本愛溢れるTwitterが好きなだけ。
ノモンハン、ハラハ川の蕎麦、今年新種、新蕎麦最高に出来事になっています!コロナのせいで客減り、日本🇯🇵また世界の国々大変な時期向かいでいます。皆んな力合わせていきましょうよろしくお願いします🤲❣️ pic.twitter.com/HyfXbLUfHE
— Asashoryu第68代横綱朝青龍🇲🇳🇯🇵 (@Asashoryu) August 19, 2020
ちなみに、朝青龍がかわいい秋田犬のマサオを飼っているのですが、この子がフィギュアスケートのザギトワ選手が飼っている秋田犬であるマサルの従兄弟です。豆知識。
今年マサオはなんとパパになったそうです。おめでとう。
話は最初に戻りますが、朝青龍の甥っ子である豊昇龍も叔父のように活躍してほしいですね。
そしたら朝青龍の日本語がツイートも増えて、僕のTwitterのタイムラインが豊かになることと思います。