Appleが布を発売
もの凄いインパクトのあるニュースの見出しでしたね。
Appleが新しくポリッシングクロス、Apple製品の画面を拭くようの布を1980円で販売開始したということですね。
このニュースのタイトルもちょっと嫌らしいですよね。ポリッシングクロス1980円って言えばまだニュアンスが濁せるのに、布1枚1980円って言い方。
異常な価格の高さが際立ちますよね。
いやね、言ってしまえば画面を拭く布なんて100円ショップで確実に手に入るでしょう。
そんな便利な世の中で「物拭く用の布、1980円」とか言ったらギョッとしちゃいます。
僕はギョッとしました。いよいよここまで来たかアップルよと。
この高価な布のなにが凄いかって、アップルファンたちは喜んで買うんだろうなということです。
恐ろしきAppleブランドですよ。
価値観の違い
一言に物の『価値』と言っても、それは人それぞれ。
僕なんかは、一番価値が高い物は『安くて質の良いもの』だと思っています。高けりゃ品質は良くて当然であって欲しいし、安いけど粗悪品じゃあゴミ。
一番良いのは高品質なのに安い物!これぞ知恵だし、企業努力じゃないか!
そう信じて疑わないのですが、あくまでこれは僕の価値観に過ぎないわけです。
世の中には希少性に価値を感じる人もいれば、物が持つストーリーに価値を感じる人もいます。
超極端な話、怪しい宗教にハマったりしている人って普通じゃ考えられないことにかなりのお金使っているじゃないですか。スマホゲームのガチャ依存とかもそうだし。
あとは熱心なアイドルファンとかね。貢ぐことで幸せを感じているようにも見えます。
やっぱり「信じる心」や「好き!という気持ち」は人に金を使わせるんでしょうね。
でも新興宗教とか、アイドルとかって悪どいじゃないですか。インチキだったり、ファンを気持ち悪いとか言ったりして。
まぁ気持ち悪いと思っちゃうこと自体は正直仕方ないと思うんですけど、そう思われながらもお金を捧げる男たちを見るとなんともモヤモヤしてしまいます。
何の話だよって感じですね。脱線してしまいました。
その点、Appleはそれらと同じ信者でも正当に製品の力でファンを作ってきたんだから凄いです。
かっちょいいPCやスマホを沢山売ってきた実績があって、それで熱心なファンを作ってきたからこそ、今やただの布切れ1枚が1980円という暴利でも売れるわけです。
これこそ真のブランド力じゃないですか。客もAppleのマークをありがたがるもんだからWin-Win。
興味ない人には特に魅力がなくとも、ファンにとってはめっぽう価値が高い。それこそ行列に並んで待ちまくっても全然良い、むしろ楽しいという。
ファンを作るということは、ビジネスとして利益を上げるには一番いい方法ですね。大量生産大量消費の時代が終わった今、いろんな企業が目指すべき姿だと思います。
でも、ちょっと納得いかない。
結論としては、Appleはなんだかいけ好かない。これに尽きます。
僕はやっぱり「お、値段以上」をコンセプトにするような企業の方が好きなようです。
おじーでした。