ちいさい秋みつけた
童謡で『ちいさい秋みつけた』って歌があるじゃないですか。あれ童謡のくせして雰囲気暗すぎませんか。
春に子供たちが「さーいたーさーいたー」とチューリップを歌い、夏になったら「うーみはひろいーな」です。
なんで秋になったら「小さい秋見ーつけた」なんですか。ドン引きですわ。
特に2番の歌詞ですよ。
ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた
お部屋は北向き くもりのガラス
うつろな目の色 とかしたミルク
わずかなすきから 秋の風
なんのこっちゃねん。北向き、くもりガラス、虚ろな目。全然意味わからないけど、とりあえず後ろ向きなことを言っていることだけは分かります。
子どもたちになにを歌わせてるのよと。子供の目は輝いていてナンボでしょ。暗いよって思うんです。
ここは僕が『ちいさい秋みつけた』をもっと子供に好かれる明るい童謡っぽく変えようかなと思います。
童謡っぽくする
そもそも子供は春だの秋だの季節みたいな抽象的な物は重視しないんですよ。もっと局所的な方が良い、チューリップだったらチューリップ、かたつむりならかたつむり。彼らは常に1つの項目に全力投球しているわけです。
なので秋はやめて、ここは柿にしておきましょう。柿ならほぼ秋と同じ意味で使えますからね。
あと小さいも全然良くないですね。子供の頃から小さくまとまるべきじゃありません。スケールの大きい大人を目指せと僕は言いたい。Boys be ambitiousってことで、小さいは大きいに変えておきましょう。
従って曲名は『おおきい柿みつけた!』に決定です。
合いの手を入れる
大きい柿大きい柿大きい柿見つけたー
ほら、もうちょっと楽しそうになってきましたよ。
しかし、いかんせんメロディー自体が寂しげです。合いの手を入れてもっと賑やかにしましょう。
大きい柿大きい柿大きい柿見つけたー
\ワッショイワッショイ/
うん、良い感じですね。歌い出しはこれでいきましょう。
倫理観の形成要素を入れる
日本昔ばなしとかでは顕著ですが、やっぱり物語には教訓が入っていると子供たちのためになりますよね。花咲爺さんとか舌切り雀は人間は強欲ではいけないよということを私たちに教えてくれたわけです。
なので童謡にも道徳の要素を入れると良いと思います。
柿に関して言えば、柿泥棒がしばしば逮捕されるというニュースが耳に入ってきます。卑劣な窃盗団に与するような大人になってはいけないよというメッセージが妥当でしょう。
人の柿を盗んだら犯罪!そういう強いメッセージを歌の中に入れておきます。
更に悪事を働いて得た物では、決していい結果に繋がることはないよ、真っ当に生きようよということも曲を通して伝えるべきでしょう。
よしよし、方向性が決まってきました。
『おおきい柿みつけた!』の完成です。
おおきい柿みつけた!
1番
大きい柿大きい柿大きい柿みーつけた
\ワッショイワッショイ/
誰かさんの誰かさんの誰かさんのはダメゼッタイ!
大きい柿大きい柿大きい柿みーつけた
2番
誰かさんの誰かさんの大きい柿みーつけた
\ワッショイワッショイ/
かじったらかじったらかじったら渋柿だ
\ブー/
大きい柿大きい柿大きい柿みーつけた
3番
あれから8年我が家の庭でも大きい柿みーつけた
収穫して、家族と食べて、溢るる笑顔、なるほどこれが幸せか
大きい柿大きい柿大きい柿みーつけた
めでたしめでたし
紆余曲折を経て、こんなハッピーエンドを迎えるというストーリーでいいんじゃないでしょうか。
幼稚園児から小学校低学年に歌ってもらえると思います。
やっぱり童謡は楽しそうな方がいいですよ、ぞうさんが完成形と言っていいでしょう。
なんでいきなりこんな話を始めたかって?
はてなブログの今週のお題が『秋の歌』なんですよ。つまりはそういうことです。
おじーでした。
今週のお題「秋の歌」