カビゴンとカラカラ
皆さん、アニメ好きですよね。
僕は好きです。
今年一番たくさん観たアニメと言えば『カビゴンとカラカラ』です。
これがもう良すぎてなんらかの映画賞を獲るべきなんじゃないかと思っているんですよね。
よくわからんけど、カンヌとかでな。
ポケモンスリープの宣伝でカビゴンにスポットライトを当てて作ったアニメーションなんでしょうけど、カラカラ好きの僕には見事ぶっ刺さりましたね。
5分ちょっとのアニメを通して観てもカラカラ良かったねぇとなんとも言えない気持ちになります。
油断すると泣きます。
カラカラ知らない人向けに俺が解説しましょか!
『カビゴンとカラカラ』の見方
まずこのアニメの観る時はカラカラについて最低限知っておいて欲しい。
カラカラとは『孤独ポケモン』だということを。
物語はカラカラが月を眺めながら泣いているシーンから始まります。
このシーンの解説はポケモン図鑑(ルビサファ)に任せましょう。
2度と会えない母親の面影を満月にみつけて泣き声をあげる。
被っているホネの染みは涙のあと。
(ポケモン図鑑より)
そうなんです。
カラカラが空を見上げて泣いていたら、死に別れたお母さんのことを考えているんですね。
ちなみにカラカラが被っている骨は母親の遺骨というのはあまりに有名な話。
初代ポケモンをやったことある人は、ロケット団を絶対に壊滅させなくてはならないと思ったことでしょう。
そんな孤独で寂しくて一人泣いているカラカラが夏にカビゴンと出会い、秋、冬、春とだんだんと心を通わせていくというストーリーです。
ここで注目すべきは空とカラカラの涙。
作中では四季を通して、必ず空の様子が映し出されます。
まず夏は母(ガラガラ)の象徴である満月が、そして秋には月のない空が、冬はオーロラ、春になると昇る夜明けの太陽です。
これは空でカラカラの心情の変化を表していると考えられます。
カビゴンと出会って、月を見て嘆くこともなくなった。
安心して眠れた。
冬に見たオーロラ。
語源であるローマ神話のオーロラは地上の生き物に夜明けや希望をもたらす女神様です。
寒い体と心を温めてくれた。
そして春、カラカラはカビゴンの肩で夜明けの太陽を見て、また涙を流すんですね。
このお話は月を見て流す涙に始まり、太陽を眺めて流す涙に終わるのです。
おいおい、ちょっと美しすぎるだろ。
この涙の意味がカラカラにとってまったく真逆のものだと思うと、こっちまで泣けてくるじゃあないですか。
もうな!お前は孤独じゃないねん!良かったなぁ!
こんな特にセリフもないようなアニメでここまで心に訴えかけてくるのは凄いですよ。
さすがポケモンだなぁ!
こんなアニメがあったらカラカラが人気ヤバいんじゃないか?
そろそろポケモンピカチュウVer、イーブイVerに加えてカラカラVerがリリースされるんじゃあねぇか?
ピカブイカラ。
はぁ…カラカラかわいすぎる。
おじーでした。